戦国細川一族―細川忠興と長岡与五郎興秋 (1982年)

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  • 新人物往来社
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感想・レビュー・書評

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  • 発行年は古いものの、戦国細川家の戦争を各書物から丹念に拾い上げた良書。とくに関ヶ原合戦の時期、藤孝・忠興・ガラシャの各地での詳細な記述と、忠興とガラシャの間の次男とされる興秋についての描写は昨今の出版物には見ないほど丁寧。「忠利がガラシャの子ではない」といった、現在では巷間に上らなくなっている説も取り上げられているが、そのあたりを現在の研究書と突き合せて読むのも面白い。
    ガラシャのキリシタン改宗について、「息子の病を救うため」という理論的でなかなか納得のいく説が為されていた。彼女の改宗理由について、キリスト教の「平等」思想等が理由に挙がっているのがどうにも自分的に座りが悪かったため、この話は説得力があった。
    図書館で読んだが絶版なのを承知で中古を購入。

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