共同幻想論 (1982年) (角川文庫)

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著者 : 吉本隆明
  • 角川書店 (1982年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)

共同幻想論 (1982年) (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 共同幻想の中で生きているのかもしれないですね。

  • 2008/09/23 読了 ★★★
    2014/06/27 読了

  • ブックオフで見かけたので読んでみた。
    上野千鶴子さんが「対幻想」というこの本の著者である吉本隆明さんの用語に拘っておられていたのが気になっていたし、共同幻想という言葉は、池田清彦さんの本にも出てきたし、岸田秀さんの本にも出てきてたので…

    国家が幻想であるということを論証するものであって、題材には遠野物語と古事記が使われている。遠野物語の方は生活共同体に成立している共同幻想と人間の精神活動との関係を説く時に用いられ、古事記の方は国家成立に至るまでの共同幻想の変遷が語られる時に用いられていた。特に古事記を使った共同幻想の変化は興味深く読めた。

    性に関する幻想の領域を示す「対幻想」という概念がわたしの中では明確にならず、ならなくてもいいのかもしれないが、ちょっと居心地が悪いが、親子の関係や、家族の関係についておもしろい視点が得られた。

    それと夏目漱石が奥さんからひどく収奪され辛い思いをしていたことには驚き、共感した。やっぱり夫婦ってそんなものなのね…(苦笑)


    Mahalo

  • 森崎和江と上野千鶴子の対談を読んだのは去年の7月だった。なぜそのときに吉本の『共同幻想論』を手に取らなかったのか理解に苦しむ。だけど時間を隔てた読書の連関というのも良いもんだと思った。なぜかというと、森崎、上野の対談を読み返すことができたから。以前に付箋を貼った個所以外でも目を引く部分が目立つ。

    森崎が彼女のもとに集まる女性たちを受け入れた理由を彼女は以下のように語る。「私ね、孤独だったからですよ。仲間が本当に欲しかった。」

    上野と森崎は共に「対幻想」を提示した吉本を高く評価している。「誰々が評価している」なんていうのは、実際どうでもいいことなんだけど、でもその評価に影響を受けてしまうっていうのはあり得てしまうこと。

    読み始めたときは、上野・森崎対談なんて、微塵も思いつかずにいて、「序」を読んでるだけで、なんとなく吉本ってやっぱ信頼できそうな人間に思えちゃうなあ、なんて考えて、それはシャノアールで借りた柄谷をぱらぱら読んだときに、なんとなく柄谷氏のことは信用したくないなあって印象を覚えたことと対照的に感じられた。

    実際に「対幻想論」を読んでいて、「これは。」って思ったのは、以下の箇所になります。「わたしたちは<人間>としての人間という概念のなかでは、どんな差別も個々の人間のあいだに想定するべきでない。」文脈から取り出してしまうと陳腐だけども。

    私は最近気づいてしまったけども、「男」という存在がときに嫌悪すべきものとして自分の前に立ち上がるということがあります。これはやはり男性を敵に回してしまうかもしれないけど、あえて書いてしまいたいと思いました。何もそれは特定の恋愛関係において感じるものではなくて、日常の中で向き合わなければいけない問題であったりするからこそ、上野に私は惹かれてしまったのです。

    吉本が提示した「対幻想」を、そのままの幻想としてとらえるのではなく、日常の中に落としていくということを、森崎が取り組んできた著作活動に触れながら、模索していく必要があるのだと切に感じている。

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