サキ傑作集 (1981年) (岩波文庫)

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  • 1981年11月16日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 奥付を見ると、どうも30年くらい前に買った本らしい^^;

    なぜ読もうと思ったのかすでに忘却の彼方だったけど、約200ページくらいの中に20話くらい載っている目次を見て思い出した。星新一とかの流れで、海外の「ショートショート」ということで関心を持ったのではなかったか。

    著者はイギリスの人。O.ヘンリなんかと並び称される短編の名手だが、O.ヘンリなんかと比べると皮肉っぽく、陰影に満ちた結末が待っている。

    短編というか、どんでん返しのミステリー集という趣であった。古めの本だけど面白かった。

  • それらしき理解を突っぱねるような想像力の発現。作者の影は正体不明。
    「アン夫人の沈黙」「イースターの卵」「話上手」「物置部屋」「人形の一生」がとくにケッサクだった。

  • 残酷な童話という印象。
    「狼少年」「スレドニ・ヴァシュター」「イースターの卵」「開いた窓」が特に面白い。「狼少年」の不気味さに震え上がった。

    比べるわけではないけど、読んでいて乙一の短編集を思い出した。

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著者プロフィール

Saki.
1870 - 1916.
作家・ジャーナリスト。
本名はヘクター・ヒュー・マンロー(Hector Hugh Munro)。
インド帝国警察に勤務したのち、ジャーナリストとして活躍。
そのかたわら数多くの短篇小説を執筆し、
短篇の名手と称される。第一次世界大戦時に軍に志願し、
フランスにおいて絶命。
近年の邦訳に
『サキの思い出 評伝と短篇』
(エセル・M・マンロー、ロセイ・レイノルズ、サキ 著、
花輪涼子 訳、彩流社、2017年)、
『四角い卵  白水Uブックス』(和爾桃子訳、白水社、2017年)、
『平和の玩具  白水Uブックス』
(和爾桃子訳、白水社、2017年)、
『けだものと超けだもの 白水Uブックス』
(和爾桃子訳、白水社、2016年)、
『クローヴィス物語 白水Uブックス』
(和爾桃子訳、白水社、2015年)、
『ウィリアムが来た時』(深町悟訳、国書刊行会、2019年6月)、
『サキ短編 『スキャンダルの行方』 Kindle』
(サキ全訳プロジェクト訳、Amazon Services International,
Inc.、2019年)、
『サキ短編 『ビザンチン風オムレツ』』
(サキ全訳プロジェクト訳、Amazon Services
International,Inc.、2017年)、
『サキ短編 『ラプロシュカの魂』『困った雄牛』』
(サキ全訳プロジェクト訳、Amazon Services
International,Inc.、2017年)ほか。



「2019年 『鼻持ちならぬバシントン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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