世界幻想文学大系〈第30巻〉秘密の武器 (1981年)

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制作 : 紀田 順一郎  荒俣 宏  木村 榮一 
  • 国書刊行会 (1981年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)

世界幻想文学大系〈第30巻〉秘密の武器 (1981年)の感想・レビュー・書評

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  • コルタサル短編集。現実が異世界に侵食されていくことを止めようもない、神経がチリチリするような感覚を味わえます。

    ★★★
    故郷を離れて暮らす若い夫婦の元に、夫の母親からの手紙が来る。それは二人に見捨てられ死んだ兄の復活を感じさせるものだった。そこから二人の生活に湧き起こる違和感。/「母の手紙」

    素朴な女中の語りから浮かび上がる、社交界のもう一つの人間関係/「女中勤め」

    寸前で阻止された誘惑の現場を撮った写真は、部屋に飾られた後、起こるはずだったおぞましい展開を示す。/「悪魔の涎」

    天才にして薬物中毒のサックス奏者は、演奏を通して時間の観念を超えた感覚にいた。エレベーターで、地下鉄で、その感覚は蘇る。彼は追い求めた場所へ行きつくためにさらに壊滅的な生活、演奏を繰り返すがしかしその彼岸へは決してたどり着けない。/「追い求める男」
    サックス奏者チャーリー・パーカーの訃報によせて書かれた作品と言うことで、YOUTUBEで聴きながら(笑)
    他の幻想的短編とは違った作風です。

    若い恋人同士に侵食する、過去の事件の記憶/「秘密の武器」

  • 「悪魔の涎・追い求める男」と重複したものは割愛。

    ■母の手紙
    結核病みの兄の恋人を奪う弟。
    兄はひっそりと身を引き死んでいく。
    ブエノスアイレスを去りパリに暮らす二人の元に
    母からの手紙が届き始め、兄が実体化してくる。

    ■ 女中勤め
    パーティのお手伝いに呼ばれていったら犬の世話。
    亡くなった遠方からの招待客の葬儀に母親役を頼まれる。
    ・・・これは割のよい仕事なのか?

    ■秘密の武器
    恋人ミシェルに両親のいない別荘へ招かれたピエール。
    一線を越えさせてもらえないその理由は・・・
    ストーリーありがちなのに、なんだか世界が違う。

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