深き森は悪魔のにおい (1981年) (サンリオSF文庫)

著者 : キリル・ボンフィリオリ 藤真沙

感想・レビュー・書評

[なつめさんの感想 · 2013年7月23日]

とてもイギリス風味なブラックユーモアミステリ。裏表紙の「連続強姦事件」という言葉に眉をひそめつつ読み始めたのに、主人公のひねくれた笑いのセンスが実にツボにはまってギリギリ最後までにやにやし続けだった。

解決編までずっと笑っていたかったのだけれど、最後は急転直下でダークな（あまり解決されない）オチが。でもそれが大きな欠点にならないくらい、行単位でただただ笑えるので、楽しい本をぽーっと読みたいときにおすすめ。

本筋に関係ない高カロリーそうな食べ物の数々もとても魅力的なので、おいしいもの小説が好きなひとも要チェックです。