なんだか虫の居所が悪いてんとうむし。同じてんとうむし仲間から挨拶されてもつっけんどんな態度で、終いには「けんかするか!?」なんて言ってしまう始末。
そこで相手から余裕たっぷりに「けんか?やってもいいよ」と返されると途端にうろたえ出し、「おまえじゃ(けんかの相手には)ちいさすぎる」とか言って飛び立ってしまうのでした。
そんなこんなで、より大きなけんか相手を探して方々飛び回るはめになったごきげんななめのてんとうむし。6時にハチに会い、7時にクワガタに会い、8時にカマキリに会い……と、どんどん大きな生き物たちにけんかをふっかけていきますが――……。
『はらぺこあおむし』と同じギミックで、ページをめくるたびにどんどん相手が大きくなっていくのがめちゃめちゃ楽しい!しっぽビンタもよくできてるなあ!
時間の経過も初めは流し読んでいたのですが、くじらに出会ってから15分後にむなびれに到達し、そこからせびれまで更に15分かかって、という演出でくじらの巨大さを際立たせる描写に、思わず声を出してしまいました。すごい!
今回図書室でお借りしてきたのは1980年刊のものだったんですが、大型版もあるんですかね?めっちゃ欲しい。