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感想・レビュー・書評
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著者、田中康夫さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。
田中 康夫(たなか やすお、1956年4月12日 – )は、日本の政治家、作家。愛称はヤッシー。
元長野県知事(公選第15・16代)、衆議院議員(1期)、参議院議員(1期、2009年衆院鞍替による自動失職)、新党日本代表などを歴任。
東京の駿台予備学校で浪人生活を送る。この際、駿台文庫の『基本英文700選』を愛用し、後に著書『田中康夫の大学受験講座』(1988年、マガジンハウス)においても同書を激賞している。この予備校時代は、服などブランドものを買いあさる生活を送った。この日々が後に、大学在学中に執筆し、作家デビュー作となった『なんとなく、クリスタル』(文藝賞受賞)のモチーフとなっている。
著者は、予備校生時代に、ブランドものを買いあさる生活を送ったという。
この辺は一般的な浪人生活とはかけ離れているはず。
著者と私の年齢差は、4歳ほどで、私の方が若い。
つまり、ほぼ同時代を生きていることになる。
著者が浪人生活を送ったのは、1975年頃になる。
そして、私の浪人生活(私は二浪しています)は、1979~1980年頃。
この頃でも、経済的な格差があったことがわかる。
で、この小説、『なんとなく、クリスタル』が発刊された時、つまり、1981年2月は、私には浪人2年目で、まさに、受験を直前に控えていた時期。
浮世離れした小説を読む余裕など、あるわけがない。
と、まあ、思い出話を書いてみましたが、その頃から、早いもので、40年位ですか。
この小説を読むことは、やり残したことをやったような感じがしている。
で、この本を読んだ感想としては、この本で書かれている生活は、自分の40年前とは全く違うが、要は、経済的に恵まれていたか否かということの違いでしかないように思える。
内面的なところでは、当時の若者の考え方は、一緒だったのかなと、今になって思うのであります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
田中康夫が一橋大学在学中に書き、文藝賞受賞したというデビュー作。だいぶ前に転勤となった同僚の要らないモノリストに入っていて、引き取って以来ずっと積読。
タイトルだけは知っていたけど、こんな話だったのね。斬新な文体だったんだろうけど、カタカナ連発は疲れる。
本編が148ページまでしかないのに、脚注が442個もあるっていうのもね。本当に必要な脚注だけではなくて、色んな揶揄を込めていたりして。
今だったら、ケータイ小説かライトノベルくらいの扱いだよね。きっと。 -
ほとんど内容を忘れていたので,再読.そういえばこんな小説だった.なんとなく懐かしいけど,それでどうよ!って感じ.
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その時の自分の精神状態とか、おかれている環境によって「必要なもの」は変わってくる。
私もきっと、同時代にそんな生活をしていたらこの小説が「必要」だったと思う。
それぐらい、クリスタルな感じはとてもよくわかる。
でもやっぱり私には必要がないかも。昔と同様、今も。 -
「33年後のなんとなくクリスタル」を読む前に読んでみた。当時の世代間が伝わってきたが、「軽い」だけで内容がない。「軽い」ことだけが時代を象徴しているかのように。
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「33年後のなんとなく、クリスタル」が出たので読んでみた。バブル時代を思い出す。後ろの注釈が面白い。
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なんだろうこの既視感、と思ったら、与沢翼が彼女と別れたときの事をブログで書いてるのに似てた!ブランドとか東京近郊の高級なところとか、ずらずら並べてるだけじゃないかー。与沢翼ももっと早く生まれていたら、小説家になれたかもしれないのになー。
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読みやすかった
最後のnotesが面白かったです
自分が20代前半の頃に読んでいたら、共感できる部分が多かったような気がする