オットーと魔術師―SFファンタジー (1980年) (集英社文庫―コバルトシリーズ)

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著者 : 山尾悠子
  • 集英社 (1980年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)

オットーと魔術師―SFファンタジー (1980年) (集英社文庫―コバルトシリーズ)の感想・レビュー・書評

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  • 尾悠子の初期短篇集でコバルト文庫から出ていたもので、時代的にはライトノベルじゃなくて“ヤングアダルト”かな。

    「オットーと魔術師」 濃密な異世界構築、といった印象の強い著者もこんなものを書いていたのかという軽妙で可愛らしいファンタジー。
    「チョコレート人形」 ロリコンの天才科学者が理想の6歳のアンドロイドを作るというドタバタSF。細部に時代を感じさせるところもあるが、そのまま今でも通じる内容である。オープンなラストもよい。
    「堕天使」 現代社会にやってきた堕天使の話。星新一っぽさを感じる。
    「初夏ものがたり」 限られた時間だけ願いを叶えるビジネスを営む謎のタキ氏が登場する四話のシリーズ。全体の半分を占め本書のメインともいえる。短い中にミステリ的な要素がしっかりとはまっていてどれも完成度が高いが、ブログ主としては(世代的に)昭和らしい西洋文化への憧憬がどの話にも漂っているところがなんとも懐かしく感じられた。

     文体こそライトだが中身は濃い。嬉しい一冊だ。

  • 青少年を対象に書かれたものだが、大人が読んでも何の遜色もない、美しく楽しい幻想小説。
    「堕天使」が切ない。
    「初夏ものがたり」ウィットに富んだ死者との邂逅譚。しかも洗練されている。さすが。

  • チョコレート人形(山尾悠子)

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