風の十二方位 (1980年) (ハヤカワ文庫―SF)

著者 : アーシュラ・K・ル・グィン 小尾芙佐 佐藤高子 浅倉久志

• 早川書房

感想・レビュー・書評

[雪風さんの感想 · 2020年10月5日]

この表紙だよ〜！高校の修学旅行で、新京極かそこいらの書店でお香の匂いをたっぷり吸い込んだアーシュラの絶品に出会ったんだ。その後5年くらいは、本を開けば香りが残っていたのだけど、今はもう遥か昔。

[etoileさんの感想 · 2016年11月10日]

ＭＯＺＵで出てきた”オメラスから歩み去る人々”に興味があって読み始めたのだけど、ＳＦを読み慣れていないのですごく時間がかかってしまった。”解放の呪文”を読んでいる最中にもしや？と思ったら、ゲド戦記の作家であることに気づき、自分の無知を恥じた。
オメラス～はたった十数ページの物語なのに、胸をえぐられるようなインパクトがある。そして、前書き部分で語られるオメラスの命名について、道路標識に書かれた地名を逆から読んだことに由来するという衝撃の事実。
”冬の王”は萩尾望都の”11人いる！！”を思い出させる。この作品にインスパイアを受けているんだろうなと推測。

[paraparayomuさんの感想 · 2015年2月9日]

ル・グィンマニアには珠玉の名作　　　
表紙　　　８点辰巳　四郎
展開　　　８点１９７５年著作
文章　　　８点
内容　８００点
合計　８２４点

著者プロフィール

アーシュラ・クローバー・ル＝グウィン（Ursula K. Le Guin）
1929年10月21日-2018年1月22日
ル＝グウィン、ル＝グインとも表記される。1929年、アメリカのカリフォルニア州バークレー生まれ。1958年頃から著作活動を始め、1962年短編「四月は巴里」で作家としてデビュー。1969年の長編『闇の左手』でヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。1974年『所有せざる人々』でもヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。通算で、ヒューゴー賞は5度、ネビュラ賞は6度受賞している。またローカス賞も19回受賞。ほか、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、ニューベリー・オナー・ブック賞、全米図書賞児童文学部門、Lewis Carroll Shelf Awardフェニックス賞・オナー賞、世界幻想文学大賞なども受賞。
代表作『ゲド戦記』シリーズは、スタジオジブリによって日本で映画化された。
（2018年5月10日最終更新）