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感想・レビュー・書評
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元海軍主計兵(めしたき兵)の面白エッセイ。初めて読んだのは小学生の頃だったと記憶しています。(笑)
海兵団時代の教育過程から、戦艦霧島時代、そして下士官として砲艦勤務時代と太平洋戦争を通じての筆者の体験談を面白おかしく振り返っていて大いに笑ったものです。誰もが気になるメシの話なので日常感があって良かったのかもしれないです。
ある意味、自分と戦争の悲惨さをオブラートに包んだ自虐ネタなんですけどね。霧島時代が一番筆者の思い出深いのであろうか、(キビシイ)体験話も一番面白かったです。
ともすれば現代視点から暗くて抑圧された世相と描写されがちの時代と軍隊であるが、精一杯生きた体験を最後は笑い飛ばせればいいですね。
その他にイラストがまた面白いんですよね。
その後の陸海軍○○物語エッセイシリーズの先鞭をつけた作品となった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
P299
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朝ドラ「ごちそうさん」でヒロインめ以子の息子活男が海軍の料理人を志願する・・というエピソードの時、ツイッターで教えてもらった本。ほとんど市場には出回ってないようだったのだが、図書館で見つけることができた。
私の父は海軍予科練出身。これまでにも海軍関係の書籍は探して読んでいたこともあって、私が冒頭をちょっと読んでみた後、見せたらまだ読んだことがなかったらしい。貸すと(同じ家の中なので)1日で読んでしまっていた。筆者は父より8つほど年上で、徴兵は太平洋戦争開戦前。父が行ったときより時期が少しずれるが、父が見聞きしてきたものも多かったようだ。
引き続き私も読み始め、かなりのスピードで読み終えることができた。「罰直」など、その体罰の名前こそ知らなかったが、父からは聞いたものもあった。ご本人によるイラスト(漫画)で、想像だけではなかなかわからない「中」の様子が詳しくわかり、改めて軍隊とはどんなところかその一端を知ることができたと思う。
陸軍より海軍の方がスマートでかっこいい・・というのは戦中派の両親になんとなく刷り込まれてきたところもあるのだが、やはりその厳しさは想像を超えるものだったようだ。こんなしごきが今も教育の現場などに体罰として残っている遠因かも・・なんてことをちょっと思ったり・・。