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感想・レビュー・書評
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村上春樹のデビュー作。偶像新人賞受賞。
今や日本一いや世界で名前を知られている村上春樹の処女作。実は高校生の時に買って、途中まで読んで、投げ出していましたが、今回読み切りましたよ、ええ。
面白いですねー、自分のフィーリングに合うと思う人が多いと思います。なぜでしょうか。落ち着いているからでしょうか。
舞台の海辺の街は、神戸でしょうね。日常を描いていて、特に印象に残らないのですが、何気ない引用が良かったり、寝た女の数を数えるところ、ジェイズバーでの鼠との会話、安心して世界観を楽しめます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これまで読んだ村上春樹作品で、ダントツで合わなかった…。
主人公にゾッとする。
何で?何でこんなに他人に対して無神経でいられるの?何で単に人に関心がないだけなのにその距離の取り方を「優しい」とか言われて本人も受け入れてるの?ほんとに何なの?
「ノルウェイの森」も主人公が苦手で「海辺のカフカ」も主人公パートの方は苦手なんだけど、今作と共通して、人(特に女性)を精神的に殺しておいてまるで自覚がないし意識しようともしてないところがほんとに苦手…。
薄っぺらい無垢さっていうか。
そのイノセントは他人の犠牲の上にあるんだぞっていう。
自省が感じられない。
「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」は好きなんだけど、それはまさに主人公が「自分が取り返しのつかないほど他人を傷つけたことがあるかもしれない」っていう二重の恐ろしさ(傷つけたこととそれに気づきしないこと)を受け止めるからだった。(女のいない男たち」も好き。否応無しに自省しなきゃならない状況に置かれるので)
多分、今作は書かれた当時の社会へのカウンターだったりしたんだろうけど、今読む私は向いてなかったなぁ…。 -
端役の“鼠”が好きです
恋に臆病で人見知りな彼に
親近感を持っていました…
酒・音楽・映画などの娯楽を
随所に散りばめた構成は
身近な物語であることを
印象付けている様です
初恋の子へ渡し損ねたCDが
私の書棚にもあります… -
初めてちゃんと村上春樹を読んだ気がする。
何者でも無い男のある夏。
ビールとタバコと音楽と女の子。と、夏。
なんでも無い物を気持ちよく読ませるってすごい。 -
村上春樹らしさが詰まった処女作。
昭和のサブカル大学生
52/100 -
何回読んだかもう覚えていませんが。
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1970年代に書かれた本だから、昔の若者の雰囲気を感じられる一方で、いつの時代にも普遍的に存在するのであろう、若者特有の何かを持て余したような、満ち足りなさを感じた。結構好き。
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短い本であり、また細かく章ごとに分かれており、歯切れの良いテンポで一気に読み終えることができた。のちの彼の作品でよく見られる残酷シーンや露骨な性描写がないのはよい。ただ、全体的な印象は薄く、主人公に共感ができる点はあまりなかった。
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・村上春樹デビュー作
・デビュー作を読むと特徴がわかる
・大学一年の男子に勧めたい