赤毛のレドメイン家 (1979年) (旺文社文庫)

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制作 : 井内 雄四郎 
  • 旺文社 (1979年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)

赤毛のレドメイン家 (1979年) (旺文社文庫)の感想・レビュー・書評

  •  江戸川乱歩が高く評価したという古典的名作。
     同じ著者による『闇からの声』の感想を検索すると、
    「『赤毛のレドメイン家』より良かった」
    と書かれている方が目立ったので、読んでみました。
           
     確かに驚くべき展開です。
     古典的ミステリーはホームズ役とワトソン役が登場することが多いのですが、本作品では探偵(刑事)が二人登場します。
     ピーター・ガンズがホームズ役で、マーク・ブレンドンがワトソン役の刑事となります。
     マーク・ブレンドンもスコットランド・ヤードの敏腕刑事ということですが、今回の捜査では苦戦します。
     ブレンドン刑事はガンズ探偵に色々とアドバイスを受けます。
     読者はブレンドン刑事になった気になって、果たして事件の真相を推理することができるでしょうか。
            
     確かに「驚きの真相」「どんでん返し」なのですが、それを強調すること自体がネタバレになります。
     私も事件の構造がある程度想像つきました。しかし完全に100%推理することはなかなかできないでしょう。
     この作品が描かれた当時、或いは江戸川乱歩の時代には確かに驚愕したであろう真相ですが、最近の読者は目が肥えているようだから。
     古典的ミステリー、特に本作品は、ミステリーの知識が増えてすれっからしになる前の純真な時期に前知識なしに読むのがいいのでしょうね。
     しかし、『闇からの声』にしろ、フィルポッツの描く人物は味わい深い。悪人ですら魅力的です。
            
     今回私が読んだのは井内雄四郎訳の旺文社文庫版(1979年5月)。
     訳者による巻末の7ページほどの解説は簡にして要を得た的確なものと思います。
           
    「現代は科学の発達とともに、ますます推理小説のトリックも複雑・緻密になっている。そういうタイプの推理小説に日頃親しんだ読者なら、この作品に用いられたトリックぐらいなら、すぐに見破られるにちがいない。」
          
    ……と、ネット上にもよくある本作品の弱点を挙げながらも、本作品の意義について論じられています。
     なお、ウィキペディアの【赤毛のレドメイン家】の項目で、日本の代表的な翻訳が記されていますが、現時点(2017年3月13日)で井内雄四郎訳の旺文社文庫版の記述がありません。
       http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20170313/p1

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