殺戮の月―悪党パーカー (1979年) (世界ミステリシリーズ)

著者 : リチャード・スターク 宮脇孝雄

• 早川書房

感想・レビュー・書評

[やす君さんの感想 · 2021年12月20日]

中学時代、40年以上前に読んだ。最初の出会いは殺人遊園地だった。その後シリーズを読み漁った。パーカーに憧れて、犯罪者になろうとは思わなかったが、彼のように合理的で実現力のある人物になりたいと思った。今振り返ると、人生に、自分の美学に多大な影響を受けたように思う。逃亡の顔だけ手に入らず未了だったが、やっと40年越しに手に入れた。もったいなくて読めない笑
作者別名のウェストレイクのドートマンダーシリーズも大いに楽しんだ。

[small-faceさんの感想 · 2021年9月26日]

悪党パーカーシリーズの快作。このシリーズは現代的な基準からするとややページ数が少なく、良く言えば軽快、悪く言えば物足りなさを感じるが、本作はページ数も多く、特に各登場人物の心情がいつになく掘り下げられていて、読み応えは十分にある。シリーズを渡っての復讐譚としての出来も良い。