世界文学全集〈74〉カフカ.ヴァルザー (1979年) 審判 変身 他 ヤーコプ・フォン・グンテン

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  • 『ヤーコプ・フォン・グンテン』が読みたくて。召使養成学校に入学した青年の日記。茫漠と果てない世界を顰め面で眺め口元だけほくそ笑む下方志向のアレゴリー、妙に前向きな諦念感は青年の成長物語としてはあまりに異形。でもヤーコプの語りが最高に魅力的でぐいぐい惹き込まれる。めくるめく想念は皮肉なのか本心なのか。ベンヤミンの言葉を借りる。「見かけは全然意図をもたぬにも関わらず、人をひきつけて呪縛せずにおかぬ言語の野性化」「極端な無意図と最深の意図が完全に滲透しあっている」。触れてはならぬ世界に触れてしまったかも。傑作!

  • 『変身』前半思わず笑ってしまうのに後半はあまりに切ない・・・

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著者プロフィール

ツイッターやインスタグラムで恋に悩む女性にむけて優しく背中を押す言葉を投稿している。著書に『だから、そばにいて』(ワニブックス)、『好きでいて』(セブン&アイ出版)、『何度も諦めようと思ったけど、やっぱり好きなんだ』(KADOKAWA)などがある。ツイッター @kafuka_monchi インスタグラム @kafuka022

「2020年 『だから、そばにいて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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