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- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
感想・レビュー・書評
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路傍の神・無常の月以外はいまいち
表紙 5点鶴田 一郎
展開 6点1971年著作
文章 6点
内容 640点
合計 657点詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
収録されている作品は「オーソドックスSF系」「ファンタジー系」「論文系」の3種類に大別されます。「オーソドックスSF系」は、さすがに若干の古さは否めませんが、短編SFの醍醐味であるアイディア・ストーリーの楽しさを満喫できる秀作揃いです。表題作「無常の月」は、古典的な終末ものではありますが、最後のどんでん返しが小気味良い快作。他の作品も、現代でも通用するキレのあるアイディア満載で読み応え十分。「ファンタジー系」も、ファンタジーの体裁を取りつつ実はSFな作品がほとんどです。
侮れないのが「論文系」。ここまでバカバカしいSFを読んだのは久しぶりのような気がヽ( ´ー`)ノ最近、この手の「論理と考察に裏打ちされたバカバカしさ」を味わえるSFって、なかなかないですよね。最近のSF作家はマジメ過ぎるのか?斬新なアイディアはSFの命。この「論文系」を楽しめるか否かで、SF者の素質が測れるような気がします、ハイ。
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