海星・河童―少年小説 (1978年)

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著者 : 唐十郎
  • 大和書房 (1978年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)

海星・河童―少年小説 (1978年)の感想・レビュー・書評

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  • 週末に雑司ヶ谷のほうに元・唐組の役者さんと唐さん長女の美仁音さんも出演する舞台を観に行ったのだけど、池袋から会場までてくてく徒歩で歩いていく途中にある古書店に時間つぶしにぶらりと入ったらこれと『安寿子の靴』を発見。1冊500円でほくほく買って帰る。

    連作ぽいタイトルのつけかただけれど独立した短編集。少年小説シリーズはどれも良かった。表題作の二つがやっぱり良い。「糸姫」は舞台で観たような既視感があったので何らかの戯曲に取り入れられたのかもしれない。「恐るべき少女」は小説というよりコクトーの「恐るべき子供たち」のエリザベート評。「過去へのゴンドラ」はサブタイトルどおり澁澤龍彦との往復書簡。

    ※収録作品
    海星(少年小説 人情篇)/河童(少年小説 政治篇)/糸姫(少年小説 夢想篇)/少年への変身(その名も<森>)/恐るべき少女(少年の彼岸)/過去へのゴンドラ(澁澤龍彦との往復書簡)

  • 『フランケンシュタインの娘』を読んだときには気付かんかったけど、この人の文章て、声に出して朗々と読み上げるととても美しいんやろうな。そう思えるようなことばとリズム感のある文章やった。やっぱ舞台の人やからか。
    そういうリズムと、幻想的な(それも生臭い系の)ことばが綴られている中で、下卑たことばや俗っぽい表現が不意に出てくるのがたのしかった。
    「海星」より
    「いつか塗りたくったファンキー・ルージュの匂いがすっ飛んで消え、僕は新たにイカツイ一人の未成年になるように思えるのだ。」
    なんていうか、「少年小説」やなあと。

  • あまりメジャーではないものの、とても好きな小説。
    どの小説も唐十郎らしい世界観とともに、
    舞台とはまた違う一面が見られて「小説」として読むと
    こういうふうになるのだなあと思います。
    舞台のすばらしさも勿論ですが、
    小説家としての唐十郎ももっと読みたいと感じさせる。
    墓まで持っていきたい本の一冊。

  • 少年のこころは、科学的ではない。不可思議な現象の連続である。それこそ少年であるのだ。エロもグロもないし、現実的なものなんてないのさ。幽霊的だし、記憶的なもの。少年なんて脆い発達段階だ。

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