ちょっといい話 (1978年)

  • 10人登録
  • 3.80評価
    • (2)
    • (0)
    • (3)
    • (0)
    • (0)
  • 1レビュー
著者 : 戸板康二
  • 文藝春秋 (1978年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)

ちょっといい話 (1978年)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • レビューや感想ではなく私事で申し訳ない。

    私がこの本と最初に出会ったのは海外の図書館だった。小さなスペースに設けられた日本語図書のコーナーにあったのである。

    本の扉を開いてみたら、前に借りた人の手だろうか、鉛筆書きで「この本は本当につまらない本です」と書いてあった。どれだけつまらないのか逆に読んで見ようじゃないか、というわけで借りたのだが、どうしてどうして、その後2~3回ほど返してはまた借りるということを繰り返したように思う。

    著者が直に聞いた話や人づてに聞いた著名人のウィットに富んだ面白いハプニングや話を小咄のように紹介したもの。たびたび出てくる久保田万太郎や歌舞伎役者なんて当時は誰なのかまったく知らなかったけれど、知らないながらも人柄がしのばれる。嫌味や毒気なんてないのにユーモアにあふれてて、「本当につまらない」どころか笑いがこらえきれずに吹き出すことたびたびだった。

    そんなわけで、社会人になってから絶版になっているこの本と続編(「続 ちょっといい話」と「新 ちょっといい話」)の3冊を古本を扱うウェブサイトで探して購入した。いまも大事にしている本であるが、鉛筆の落書きがしてなければ図書館の書庫に戻してそのまま読むこともなかったろうと思う。鉛筆書きの人に感謝である。

全1件中 1 - 1件を表示

戸板康二の作品

ちょっといい話 (1978年)はこんな本です

ツイートする