獄門島 (1977年)

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感想・レビュー・書評

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  • 「横溝正史作品トップ10」のアンケートで一位に輝いた(「真説・金田一耕輔」より)という実績があるが、その最たる理由はやはりクリスティの「そして誰もいなくなった」と共通する「歌の文句に準えて人が死ぬ」というギミックであろう。
    その「歌」に松尾芭蕉の俳句を持ってきたのがいかにも日本情緒溢れる金田一ミステリーだが、三首ある句のうち一つは芭蕉ではなく弟子・宝井基角の作品である事が画竜点睛を欠く。

    また戦後すぐという決して近いとは言えない時代設定から色々と注釈が必要となるが、それでも私は中学生の時に本書を読んだから現代の人でも分からないという事はそうあるまい。
    トリックはそれほど奇抜でもないし言われてみれば「ああそうか」と納得できるものだが、実はもっと大きなトリックが潜んでいる。
    それは最初の殺人が起きた後で出てくる「きちがい」という単語なのだが、これを現代風に「精神異常者」などと言い換えると全て台無しになってしまう。
    げに言葉狩りとは忌々しいものである。

  • 鮮やか。それでいて緻密。

  • 登録なし.S52.8/5、8刷、並、カバスレ、黄ばみ、帯なし
    廣済堂ブックス版
    2011.12/22.イオンモール鈴鹿BF

  • 岡山などを舞台とした作品です。

  • 横溝正史の最高傑作。伏線の張り方が素晴らしい。再読するとより感動する。

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