イングランド法とルネサンス (1977年) (歴史学叢書)

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  • メイトランド、ホウルズワース、ソーンによる、ルネサンスの知的文化がイングランド法(法学)にどれだけ及んだかを扱う論文集。メイトランドはローマ法を重視するように説く言説が法学者たちの間で支配的になったと考え、16世紀にイングランド法が重大な危機に陥っていたと考えた。残りの二つの論文は、このメイトランドのテーゼに対する批判である。この問題は、いわゆる「コモン・ロー・マインド」がどれほど島国的なものであったのか、コモン・ロー裁判所とローマ法を用いる海事裁判所の関係はどうなっていたのか、相互に影響を与えることはなかったのか、などなど、イングランド法史の重要な問題にかかわる。そうした意味で、問題提起の一書として読むことができるだろう。

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