ハイネの詩 (1969年) (現代教養文庫)

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  • 社会思想社
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  • ハイネはい~ね。優しくなれる。

    「石坂浩二さんはね、女を口説くときにベランダに出てハイネの詩を読むんだよね」という北野武(ビートたけし)さんの言葉を目にして、昔はそうだったんだって思った。かく言う私も昔の部類なんだけど、石坂浩二さんのような使い方は思い付かなかった。

    時代は平成、ハイネの詩集を新刊で買おうとすると、今では新潮文庫版しか手にすることができない。現代教養文庫版『ハイネの詩』は学生時代のガールフレンドに薦められて買ったのだが、そういう想い出は別として、ハイネの詩集は万足卓(まんぞく たかし)先生が翻訳されたものが一番好きだ。

    新潮文庫版も角川文庫版も持っているが、万足卓先生が訳された言葉がもつリズムと柔らかさは他を圧倒していて格別。ハイネと翻訳者と、この本を教えてくれた人に感謝している。あの時代に戻ることは不可能だし期待もしないが、この本が古書としてではなく新刊として手にできるようになることは望んでいる。

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