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感想・レビュー・書評
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圧巻。怒りに充ちている。資本主義社会の中で武器として操られる言葉の氾濫、我々の意識・無意識に侵入する大量の情報プログラム。人々は慣らされ、蒼白な顔面をして生き倦ねている。イぺルポリスという巨大スーパーマーケットを舞台に文明に馴染めない無垢な3人の若者を作中人物に配し、コマーシャリズムに雁字搦めのこの世界の仮面を破壊せよ、と著者は挑発する。私だって言葉に魅せられた者の片割れだ。言葉を貶める言葉の暴力に負けたくない。だからこそ、自身の中から生まれた真の言葉をもって対抗するル・クレジオの強さに魅かれてやまない。
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圧倒的。すごい。好きなタイプ。おそらく、筒井康隆の『虚人たち』の元ネタになっている。
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