世界SF全集〈第5巻〉ワイリー.ライト (1969年)

• 早川書房

感想・レビュー・書評

[kysinoさんの感想 · 2016年4月7日]

・闘士 フィリップ・ワイリー ★★★
2016/04/01～2016/04/04
遺伝子操作されて強い体を持ち生まれたヒューゴー・ダナーは、その超人性ゆえに周りの人間から白眼視される。まだ子供のヒューゴーは精神的には普通の人間と同じで傷付きやすく悩みを持つ者だった。それでも自分の力を人類のために役立てたいと思いながら成長するが、アメフトの試合中に相手選手を殺してしまう。理想と現実のギャップの中で思い悩むヒューゴーは第一次世界大戦に一兵士として参加する。そこでも自分の力の限界を思い知る。結末は唐突な感じで雷に打たれて死んでしまう。

途中まではスーパーマンの若いころのエピソードが描いているような感じだが、活躍することなく終わってしまう。これが超人ものの最初期の作品というのも意外な気がする。

・時を克えて S・ファウラー・ライト ★
2016/04/09～2016/07/14
読み切るのがかなりきつかった。遠い未来に送られた仲間を探しに主人公は同じ時代に送り込まれる。人類が滅亡したあとに生まれた数種類の知性を持った種族の中を仲間を探し求める。一種族の助けを得て敵対する種族のもとに向かい仲間を見つけるが、一人はすでに死亡し、もう一人も瀕死の状態だった。彼は仲間を助けることができず一人で現代に帰ってくる。

展開が遅く、話がなかなか先に進まない。原因は未知の世界の説明や、それに伴う哲学的な考察などが長々続くためだ。この辺りに興味がわかないため読み進めるのが苦痛だった。

[大手前大学・大手前短期大学 メディアライブラリーCELLさんの感想 · 2014年6月27日]

＜閲覧スタッフより＞
【世界SF全集】
巨匠中の巨匠！定番中の定番！といえるラインナップが勢ぞろいした優秀なSF入門全集です。映画化作品も併せてお楽しみください。

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所在記号:908.3||セエ||5
資料番号:10075861
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