本はどう読むか (1972年) (講談社現代新書)

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著者 : 清水幾太郎
  • 講談社 (1972年発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)

本はどう読むか (1972年) (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

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  • 面白い本を読むべきだという、単純だが大切な心構えを教えてくれる。
    本は大雑把に3つに分類することができる。第1に実用書。これは仕事・職業に関するものでいわば迫られて強制的に読むものである。第2に娯楽書。現実から離れるため、現実逃避の手段として読むもの。第3に教養書。これは読もうが読むまいが生きる上では関係ないものである。にもかかわらずこの手の本を求める読者が少数ながら存在する。というのもその動機が自分の生活、生き方をより高いものへとするための強い意志に基づかれており、また教養書はそれらを提供するものなのである。著者は教養書を読む人間を読まない人間と区別すべきだと主張する。確かに教養書を求める人間というのはある種の特殊な階級であることは否定の仕様がない厳然たる事実であるように思う。
    読書にはある種の呼吸が存在するといっていたのは誰だったか忘れてしまったが、その通りだと思う。その本の著者が記述したであろうスピードに合わせて読むということが読書の奥義であることがなんとなく僕にもわかってきた。彼が一晩二晩で書いたような本を2ヶ月も3ヶ月もかけて読むべきでなく一気に読んでしまうのがよいという著者の主張には全面的に賛成する。
    また、クソまじめな性格ゆえに細部に捉われてしまうとことの不利益についても言及している。全体を通してみてぼんやりとその本の著者が腫瘍したいことがぼんやりとはあってでも浮かび上がってくるのである。しかがって、中途で躓いてしまったとしても気にせずに読む進めるという、尊大な言い方をすれば勇気が必要なのである。

  • 6/19読了

  • 主観主義的ノート法は、おおいに賛同します。これに関しては似たような経緯をたどっているのに、そうそうとうなずけた。英語をそのまま読む。洋書は日本から発行された注釈のついてるものは買わない。本は買ってつんでるだけでムードを作る。ショーペンハウアーがよく取り上げられてた。偏狭な天才と呼ばれてた人だったか? この人の『読書について』は読んでいたので、納得した。フリガナ(ルビ)は二階建てだというのは感嘆した。実用書、娯楽書、教養書という区分、これだ! 読むスピードは蕎麦をすするスピードで。書くスピードも然り。

  • 読書というのは「観念の気流」に乗ることである、と筆者はいう。
    本の著者の観念を示したその一冊の本と交際するためには、その著者が書いた早いスピードと同様で、気流に乗って、読まねばならない、という一節は興味深かった。
    蕎麦を食う要領で、ともいっていて、「真面目な」読者ほど一文一文丁寧に解釈しようとしたり、わからないのに最後まで読もうとする。(耳が痛い)
    そんな読書はもうやめよう。得るものが無い。
    実用書、教養書の場合、これはケースバイケースといえるかもしれないが・・(特に古典。ただ古典についても釘を刺している、詳しくは著書にて)

    ショーペンハウエルを引き合いに出し、現代の読書は努力を要するものである、としている。確かに読まなくても生きていけるが、マスメディアからの受動性による情報享受という意味合いも、この本にて再認識した。

  • [ 内容 ]
    本はどう読み、どう役立てたらいいのか。
    効果的な読み方はないものだろうか。
    本書は、本の選び方、読み方から、メモのとり方、整理の仕方、外国書の読み方まで、著者が豊富な読書経験からあみだした、本とつきあう上で欠かすことのできない知恵や工夫の数々をあまさず明かし、あわせて、マス・メディア時代における読書の意義を考察した読んで楽しい知的実用の書である。
    そして同時に、ここには、読書というフィルターを通して写し出された1つの卓越した精神の歴史がある。

    [ 目次 ]
    ●面白さは成長する
    ●虚栄心の効用
    ●教養のための読書とは
    ●職業人の読書法
    ●ノート法とカード・システム
    ●読むことと書くこと
    ●ケチはいけない
    ●読書のスピードについて
    ●外国書に慣れる法
    ●マス・メディア時代における読書の意味

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 好きなものを好きなだけ読めばよいという、あたりまえのことに気づく。
    説教的なところがないのがいい。
    本を絶対に手放さないのもケチ、ときには売るのもいいのではないか。
    確かにその通り。

  • 03/08

  • ・人として最も重要なのは、社会との関わり方(=職業)。内面の個性は

     あまり関係ない。

     ・表現して(感想文を書いて)初めて本の内容を理解できる。

     ・読書には、精神的エネルギーが必要。

     ・名著であっても波長が合わない場合は、精読の必要なし。

     ・正しく「生き」「死ぬ」ための教養書を読む必要あり。

  • 本の読み方についても、もちろん書かれていますが、まず読み物としておもしろいです。虚栄心とかムードとか、そういうのも大事なんですよ。

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