図説探検の世界史〈1〉大航海時代 (1975年)

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  • 集英社 (1975年発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)

図説探検の世界史〈1〉大航海時代 (1975年)の感想・レビュー・書評

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  • ●構成
    1 歴史の重み
    2 挑戦
    3 暗黒の海
    4 希望を求めて南方へ
    5 西方の新発見
    6 東方への到達
    7 東西の接点を求めて
    8 世界周航
    --
     「大航海時代」とは、ヨーロッパ人によるヨーロッパ外の土地への海陸の探検、異文化との接触、版図の拡大、交易活動、植民地化などが積極的に推進された時代である。そこには帝国主義的な他民族支配という考え方も当然含まれてはいるが、少なくともヨーロッパ人の科学的思想的な発展に寄与したことは間違いないであろう。
     本書は、前提としてローマ帝国の時代から十字軍遠征を経てエンリケ航海王子の生誕までを書き起こす。そしてエンリケのセウタ攻略から彼のアフリカ西北岸の探検航海支援を詳述し、コロンブス、ガマ、マゼラン艦隊までの一連の探検航海を論じる。
     主として本書の目的は探検にある。もちろん探検の結果としての交易にも言及されてはいるが、それよりも探検航海とその結果としてのヨーロッパの――特にポルトガルとスペインの――拡大に力点が置かれている。そして前述の4人だけでなく、大抵の本では省略される、エンリケの支援を受けた多数の航海者たちが徐々に航続距離を伸ばしていく様や、イングランドから北米に向かった航海者たちの軌跡も示してある点が注目される。巻末には、大航海時代叢書(岩波書店)に収録されているいくつかの探検記録の抜粋や、42名に及ぶ航海者の略歴と航跡をまとめてある。また本文中にも、多数の重要な航跡を大きな図版で示し、その他絵画や写真などのカラー図版もふんだんに収録されている。
     西洋中心主義的な主観も散見され、また現在の研究結果からは若干古い記述(エンリケの心性)という訳者からの指摘もあるが、全体としては大航海時代の探検という側面において良い概説書である。

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