日本列島改造論 (1972年)

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著者 : 田中角栄
  • 日刊工業新聞社 (1972年発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)

日本列島改造論 (1972年)の感想・レビュー・書評

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  • 高度経済成長の光と影を、この人は早くから見抜いていた。「見ろ、オレの言ったとおりになっただろう。」という角さん節が聞こえてきそうだ。

  • 1:社会資本のストック不足を埋めるべき
    「明治百年」を境にして、繁栄の中の矛盾が急速に表面化してきた。先進国特有の難問によって社会発展がストップしている。いますぐ、社会資本(ひと、もの、かね、情報、制度)を埋める必要がある。

    2:日本の今後の進路を一言にして要約すれば「平和」と「福祉」につきる。外に対しては、一貫した平和国家の生き方を堅持すること。内に対しては、生産第一主義を改め、国民のための福祉を中心に据えて社会資本ストックの建設、先進国並みの社会保障水準向上をはかる。これが、日本列島改造論である。

    3:経済の国際化にともなって、農産物自由化の要求も強まり、国際農業と対抗するためには、わが国農業の生産性を高め、その体質を強化する以外にない。国内経済の面からみても、農業所得を二次、三次産業並みに引き上げないと若者の後継者は減っていくだろう。

    4:子どもや孫たちに借金を残したくないという考え方は一見親切そうに見えるが結果はそうではない。生活関連の社会資本が十分に整備されないまま次の世代に国土が引き継がれるならば、その生活や産業活動に大きな障害が出てくるのは目に見えている。

    5:外交で一番大事なことは、率直に話合いができるような全体的な雰囲気を各国との間につねに保ち続ける事である。平和無くして日本は生きていけないし、巨大な日本経済は平和な国際環境の下でのみ発展が可能なのだ。

  • 田中角栄は決して我田引水だけの政治家ではないことは、この本を読んでわかりました。
    彼は東京で身を立てたからこそ、都市の弊害解決にかなりの想いをもっていたんだと思います。
    きっと、彼の精神はドバイなり、中国なり、ブラジルで花開いているように感じます。

  • 昭和40年代後半の国土政策提言の書。

    いわゆる「全国交通網の整備」や「過疎過密問題の解消」を特に強く述べており、我が国がさらなる経済発展を目指すならば地方を強化せねばならないと述べる。

    本書では、おおよそ以上のようなことが述べられている。随所に統計的データと予測データが用いられているが、特に予測値については正しいのか、経済成長を単純に線形的に考えていないかという疑問はある。
    だが、生活環境の充実や地方部における大規模化による農業の振興、通信情報網の整備など現在でも議論されているような課題が述べられているのは注目に値する。

    現在からみると、これは当たってないだろと思う部分もあるが、このような思い切った国土政策を提言できた時代はよい時代だったのだなと思う。
    この提言が国土利用計画法や第三次全総につながっているのだろう(調べてない)。

  • 【つぶやきブックレビュー】上野の子パンダが話題→パンダといえば→ランランカンカン→日中国交正常化・・・

  • 読了。図書館の書庫にあって借りた。昭和47年の本。私が生まれた年である。44年前である。世界一受けたい授業で紹介されていた。あまり借りられていないようであったが、予約が出たので、来週返す必要になりあわてて読んだ。220ページの本で当時の定価500円。今でいうと新書1冊の分量である。内容は良かった。国のためによくなるなら、清濁あわせ飲んで政治した人なのだろうか?本の中身は誠実に思えた。この人なら信頼して政治をお願いできると思えた。今度は安部さんの「うつくしい国へ」を読んでみようと思う。本を読むことでその人のことがわかるのではと思った。

  • 工業を過疎地域に再配置して、交通網を整備してつなぐという発想だが、今となっては再配置する工業が減っていて、闇雲に交通網だけを作り続けるのはバランスを欠いている。
    執筆当時(1972年)と事情が異なるのは、
    ・都市の過密による弊害(公害等)は、技術革新と人口増加の陰りから緩和されており、むしろ都心回帰傾向があること
    ・工業はグローバル化により地方ではなく海外に進出しており、またそもそもものづくり中心からの転換に迫られていること
    だろうか。
    となると今必要なのは、単なる工場誘致や中央からの交付金受領ではなく、その土地の特性・強みを活かしてどうやってヒトカネモノを呼び込むかの戦略であり、その戦略に沿った開発(道路なのか新幹線なのか船なのか航空機なのかetc)を検討すべき、といったところだろうか。

    「今となっては」という部分はあるものの、その構想力、実行力(議員立法による税制策定・誘導)のスケールは画期的だろう。
    広域地方自治体導入への言及(道州制のはしり?)、農地法改正による農地集約の必要性への言及、情報化社会への言及(コンピューターによる情報検索や遠隔治療への言及)といった先見性にも驚いた。

  • 昭和47年出版
    39年後の今 歴史をみればどうなったのかわかるし
    食料自給率80%にするとか書いちゃってるけど
    日本をどう舵取りしていくのか 今の政治家にもこれぐらいぶち上げてほしいとも思う
    読みやすく 読み物としてよかった

  • 田中角栄はなんと40年以上も前に今のインターネットの基礎になるような構想を描いていたのだ。先見の明があるな。凄い。流石だ。

  • ネタでゲット。

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