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感想・レビュー・書評
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19世紀におけるネアンデルタール人の発見からはじまって、人類の起源についての研究があゆんできた歴史を解説しています。
中学以来、歴史の教科書で猿人・原人・旧人を経て新人の登場にいたるまでの人類の誕生の歴史が教えられていますが、本書ではそうした知見が広く定着するようになるまでの化石人骨の発見と、それについての研究が進展していったプロセスがわかりやすく解説されています。もっとも、頭骨の形態や大きさにかんして、やや専門的な叙述も見られますが、概要をつかむことはこの分野について予備知識のない読者であってもさほど困難をおぼえることはないと思います。
後半は、著者自身が団長となっておこなわれた、「東京大学西アジア洪積世人類遺跡調査団」によるイスラエルのアムッドにおける発掘調査で発見された人骨についての報告と、それが人類の進化についてどのような新たな知見をもたらすものであるのかという問題についての考察となっています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(1971.12.27読了)(1971.12.04購入)
内容紹介
二百万年余のむかし地上に出現したヒトの祖先がどのような道筋をたどって現代人へと進化したのかを,豊富な例証によって解き明かした人類進化史.さらに,日本人を人類史上どう位置づけるか,ヒトの進化は他の動物とどう異なるか,また,進化は現代人の出現をもって完了したのか等々,興味深い問題をめぐって著者独自の考察が展開される. -
著者の他の著作とかなり内容が被っているところがありますが。
人類と人類学の歴史をコンパクトにまとめています。
専門的な用語や計測法が多く、決して読みやすい部類の本ではないのですが。
巻末の図説を見ながら読み進めていくと、少しずつ分かってきて楽しかったです。(2009年11月23日読了)