ピカソとの生活 (1965年)

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制作 : 瀬木 慎一 
  • 新潮社 (1965年発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)

ピカソとの生活 (1965年)の感想・レビュー・書評

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  • 私が間違っていた。これは、ただのゴシップ本ではない。これは、ピカソと7年間?を過ごした30歳位年下の恋人フランソワーズの暴露本。

    他に言いようがないので、暴露本としたが、そんな下品な内容でなく、むしろピカソって偉大と思える内容。
    美大生のフランソワーズに語るピカソの芸術は、教室で聞いてもおかしくない位理論的で、破天荒な人なのかと思っていたので意外だった。
    「キュビズムとは何か」などを簡単な誰でもわかる言葉で語ってくれるので、芸術自体に前より興味を持てた気がする。
    それも、フランソワーズが美大生だからであろう、分かりやすい比喩表現を使ってくれるから。

    最終的には、ピカソは常に新しいものを求めずにはいられない性格で、フランソワーズに悲しい思いをさせてしまう。それで、裁判を起こして、フランソワーズが勝ち、私たちがこの本を読めるわけなのだけれど、なぜピカソが争ったのかが分からない位、読み終わった後に、やっぱりピカソってすごい人なんだと思わせてくれる本。

    ただし、フランソワーズがの思いが溢れたのか、私の嫌いん2段組みで、文字数が多く、読むのは疲れる。

  • およそ日本でのピカソ像はこの本の内容と訳者の美術史家である瀬木真一に基づいているらしい。エピソードの大半が出てくる。ピカソが幼い頃母親は彼に「あなたならなろうとすれば何にでもなれる」といわれたらしいことや、ゲルニカを描いている時に二人の女性が言い争いをしはじめ、ピカソにどちらをとるか決断を迫った時、「きみたちがたたかって決めなさい」と言ったことなど(これは映画のシーンだった気がする)。

    記述がまわりくどい。性的な物事には直接、あまり触れまいとしているのが、よけいわかりにくくしている。いつのまにか子供ができていることになっている。

    しかし、よくここまで詳細に覚えているものだ。警察の事情聴取のようだ。ただし、「魔法が」とけてからの想い出だ。

    ピカソの利己性は、彼自身のゲームのなかで洗練されている、という印象。ここの作品というより、総体として、人間としてこそが彼の作品だろう。

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