鬼謀の人 (1964年)

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感想・レビュー・書評

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  • 高野台ブックオフで読む。趣味のいいブックオフです。まず、値段が安いのです。東京のブックオフは、値段が高いです。それに対して、このブックオフは安いです。文芸春秋の先月号は100円でした。これは、全国的にも珍しいです。また、アクセスも抜群です。そして、量もある程度あります。東京のブックオフの中では、大井川ブックオフに対抗できるのはここだけでしょう。池袋、秋葉原は高いです。この小説を読むのは何度目でしょう。花神は、多分、10回以上読んでいます。それに対して、この本は数回しか読んでいません。理由は簡単です。シニカルなのです。花神はそんなことありません。それに対して、奇人変人として描いています。どうも好きになれません。そんなところです。

  • 短編作品「英雄児」の最後、『英雄というのは、時遠きどころを天が誤ると、天災のような害をすることがあるらしい』が心に重く響きました。
    同じ資質の持ち主でも、時代と人物が見事かみ合ったときに、その人間は”英雄”と賞賛される。目映い呼称の脆さに思いをはせました。

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