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- Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
感想・レビュー・書評
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本格ミステリの「真っ向勝負」という姿勢には、裏切られないという信頼だけではなく安心さえ感じさせてくれる。
クイーンは冒頭で「犯罪学史上前例の無いものである」と見栄を切った。
その結末は予想も期待もくつがえすものだった。
X、Y、Zの悲劇とドルリー・レーン最後の事件(一五九九年の悲劇)をあわせてレーン四部作と呼ばれる。
Zの悲劇で新探偵ペーシェンスが参入し、
お茶を濁されたなどと思っていたら本書まで続く伏線だった。
登場人物それぞれの特長を活かしたストーリー構成は、
前の三作と比べてバランスが良い。
ぜひ四部作を順に読んでほしい。
胸を張ってそう勧められる作品に出会えてよかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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