レーン最後の事件 (1959年) (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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感想・レビュー・書評

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  • 本格ミステリの「真っ向勝負」という姿勢には、裏切られないという信頼だけではなく安心さえ感じさせてくれる。

    クイーンは冒頭で「犯罪学史上前例の無いものである」と見栄を切った。
    その結末は予想も期待もくつがえすものだった。


    X、Y、Zの悲劇とドルリー・レーン最後の事件(一五九九年の悲劇)をあわせてレーン四部作と呼ばれる。

    Zの悲劇で新探偵ペーシェンスが参入し、
    お茶を濁されたなどと思っていたら本書まで続く伏線だった。

    登場人物それぞれの特長を活かしたストーリー構成は、
    前の三作と比べてバランスが良い。


    ぜひ四部作を順に読んでほしい。
    胸を張ってそう勧められる作品に出会えてよかった。

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