文鳥・夢十夜・永日小品―他四篇 (1956年) (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
3.75
  • (2)
  • (3)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 26
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 19:20東京発新青森行きの新幹線車中で読了。不思議な雰囲気の「夢十夜」の中でも第三夜は落語『もう半分』を想起させるような怖い話。初読の時にも印象深かった。「自転車日記」も、漱石が英国で神経衰弱となってからのもので、軽妙な文章の奥に悲しさを感じる。

  • 某所読書会課題図書:指定の「京に着ける夕」と「自転車日記」を読んだ.前者は京都駅から人力車で中京区の旅館までの道中を描いた随筆だが、語彙が特異で難しかった.洒落を披露している部分が多いが、出典が高尚だ.後者はロンドン留学中に自転車乗りを練習する件だが、多少運動が不得意だと見えて、苦労する場面が多く楽しめた.ここでも特異な語彙が満載だ.当時の知識層の漢文の知識がベースにあるのではないかと想像する.

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

夏目漱石の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×