本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本
感想・レビュー・書評
-
旧制一高の学生だった統三は十九歳の時、逗子の海にて入水自殺をし、残された著作が「二十歳のエチュード」である。遺稿を友人に出版させ、その印税で友人の妹にピアノを送るという一節が「遺書」の中にある。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「二十歳のエチュード」原口統三著、角川文庫、1952.06.30
234p ¥160 C0195 (2020.11.30読了)(2019.07.09購入)(1973.07.30/改15刷)
【目次】
立ち去る者(森有正)
初期詩篇
二十歳のエチュード
訣別の辞に代えて
Etudes Ⅰ
Etudes Ⅱ
Etudes Ⅲ 於 赤城山
書簡・遺書・雑篇
解説 橋本一明
原口統三 略年譜
(「BOOK」データベースより)amazon
一切の芸術を捨てた後に、僕に残された仕事は、人生そのものを芸術とすること、だった―旧満州(新京・大連)に育ち、昭和19年、第一高等学校文科丙類に進んだ原口は、ランボーに憧れ、詩の世界を希求し、自己の内面をノートに書き綴った。昭和21年逗子海岸にて入水自殺、享年19歳。短い生を映し出す死の鏡の中に彼は何を見ようとしたのか。「純粋精神」の軌跡を示す「エチュード」の決定版に森有正、橋本一明らの追懐を収録。