ジーキル博士とハイド氏 (1950年) (新潮文庫)

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感想・レビュー・書評

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  • 二重人格というのは聞いていて知っていましたが、どうして別人に見えたのかなど詳しいところまで知らなかったので読んでみました。薬を飲んでたし、体格も違うし
    筋肉増強剤かなとか思いましたがそういうわけではなかったですね。いつも無意識に抑えてる部分がハイドに表れて、だんだんと勝手にハイドになるところでは博士の恐怖がとてもよく伝わりました。

  • 有名すぎて誰もがトリックを知っている作品…。
    文庫本の裏表紙にもあらすじを全部書いてしまっていて、そりゃないよと思いました。

    最後のジーキル博士のお手紙が一番の盛り上がりですね。善悪が一つの体に同居しているから我々は理性を保っていられるのでしょう。なんていうと孔子や荀子みたいですが。

    10.05.10

  • 2009/05/07

    高円寺の古本屋で購入。

    〔あらすじ〕
    高潔な紳士としての徳を積み、
    周囲からも人格者としての振る舞いを
    期待されていたジーキル博士。

    ただ、その反面として、長年に渡って抑制されてきた悪心が
    内部に蓄積されてきたのだが、長年の研究により、
    ついにその悪心を開放することのできる薬を発明してしまう…。

    〔感想〕
    ジーキル博士の異常行動の真意が
    最後の陳述書で明らかになるが、
    なかなかスリリングな内容だった。
    また、博士の一人称を「わたし」「ジーキル」「ハイド」との
    3つを使い分けているのも奇怪な感じがする。

    ゴシップや醜聞、犯罪などのニュースが
    世の中に溢れているのも、
    人間それぞれが生まれながらに持っている
    善と悪のうち、普段生活の中で抑制されている悪の部分が
    不愉快な話題にカタルシスを感じるためだという、
    社会分析の解説も面白かった。

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著者プロフィール

R.L.B.Stevenson

「2018年 『女声合唱とピアノのための ドゥーニィのヴァイオリン弾き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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