志の輔らくごのごらく(4)「抜け雀」―「朝日名人会」ライヴシリーズ37

アーティスト : 立川志の輔 
  • ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル (2006年12月19日発売)
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・音楽
  • / ISBN・EAN: 4547366027990

感想・レビュー・書評

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  • 1.抜け雀

  • 090531

  • ここで必要な予備知識は、この作品の時代において「駕籠かき」が嫌われていたということ。これがわからないと、絵師の親に対する尊敬の気持ちが理解できない。<br>
    それにしても「駕籠かき」は現代には存在しないからこそ安心して上演できるわけであり、現代に存在する「嫌われる仕事」をネタにしていたら、この作品は古典の地位を獲得できていなかったかもしれない。<br>
    また、この作品において「亭主」は、芸術を全く理解せず、絵師が雀を描いても、老人が鳥かごを描いても、それだけではさっぱりありがたみを感じない。衝立から雀が出てくるという超常現象に驚くだけなのだ。しかし、この小市民がいなければドラマは成立しない。<br>
    志ん朝や志ん生の「抜け雀」も聴いてみたい。

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著者プロフィール

富山県生まれの落語家、司会者。1983年、立川談志に入門。90年、真打昇進。古典から新作まで幅広い芸域で知られる。新作落語「歓喜の歌」が映画化。芸術選奨文部科学大臣賞受賞、紫綬褒章受章。

「2022年 『大河への道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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