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- / ISBN・EAN: 4988102333638
感想・レビュー・書評
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園子温のつくる映画のなかの宗教概念みたいなものがすき。崇拝するものや自分の信じる物、信仰は力だけど諸刃の剣で、自身がぐらつけばあっという間に壊れてしまう、そこがすき。
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家族との関係や自身の現状に違和感を感じていた女子高生・紀子(吹石一恵)は、あるサイトにのめり込み東京へ家出する。サイトの主宰者と出会った彼女はミツコと名乗り、レンタル家族の一員となる。そのころ起きた女子高生の集団自殺に紀子の手がかりを見出した妹も家出。その後母が自殺し、残された父親は(光石研)娘たちの消息を追う。
紀子(吹石一恵)、ユカ(吉高由里子)、クミコ(つぐみ)、徹三(光石研)、とそれぞれの章ごとに視点が替わり、各キャラの背景や心情を繊細に描いていきます。どのキャラも共感出来る部分がありますし、目の離せない展開で159分の長尺もあっという間でした。
出演者皆良かったが、特に光石研とつぐみの鬼気迫る演技が秀逸。本作が映画初主演の吉高由里子も抜群の存在感でした。 -
別途
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この世界は虚構(ニセモノ)の楽園
しあわせな家族って、何? -
崩壊また崩壊
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ちょっとシュール過ぎて、途中で飽きてしまった。。
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小説コインロッカーズベイビーと小劇場の芝居であった家族の役割を演じる家族サークルのエピソードが絡まり合って物語は進む。ネットの中での温かい関係は理解出来るが、現代を現すのにこんな複雑な関係を描かないと時代の空気は立ち昇ってこないのか。
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「自殺サークル」を見ていないのでその点はなんとも言えないが、テーマは面白いのに、作りが雑なところがあって少し残念な作品である。
ただ、吉高由里子の演技が物凄く良いので、それだけでも見る価値があるかもしれない。
家族という役割は、当たり前のようで、不自然かつ不確かなもので、一度それに気付いて壊すと強く演じることでしか作り直せないのかもしれない。家族もイメクラも一緒。
不自然な役割に没頭するのは逃げで、関係性を超えた自分自身の存在自体に依拠して生きていき、その結果として、その場その場の役割に身を置いて行くのが強さなのではないか。
家を出て、自分の人生を生きよう。
残念なのは、東京の大学進学を反対されただけで、少し仲が悪いに過ぎない家族の光子がレンタル家族の演技にハマっていってしまった過程が欠如しており、嘘を感じる。
また、時折自殺サークルとの関連を示すんだけど、これが雑。