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- / ISBN・EAN: 4988013258945
感想・レビュー・書評
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この作品は、映画評論Channel 「炎のディスク・コマンドー」で(隠れ共産党員)山田洋次が脚本を書いているので、ちょっと左ぽくなっているがその点を差し引いても良いと評価されていたので観てみた。まあ、反戦色は強くなっています。
反戦について、戦争映画の多くは結局のところ、戦争はなるべく避けようという主張(これは正しい)を込めているのだから、それ自体は何の問題もない。問題は、その方法論であり、 この映画からは、ヒロイズムが完璧に排除されているという点である。この映画の兵隊たちはみな非常にカッコ悪い、まったくの無駄死にを遂げる。
兵士たちの死を徹底的にみっともなく、かっこ悪く、ただ無意味なものとして極端に描くことで、戦争の無意味さを描くという使い古された手法が、この映画で使われている。これを受け入れられるかどうかが、この作品を認められるかどうかの分かれ道だ。
私個人としては、「特攻」で死んだ人は、やはり訓練中の事故死であろうと、敵を1人も殺せず自分だけ死ぬという無駄死であったとしても、共同体のために生命をかけたのなら、その人の為に慰霊すべきだと思う。(共同体のために崇め慰霊すべき)。こういう手法はもう古いと思う。主人公は個人的には野球をやりたかった、恋人と仲良くしたかった、しかし時代の公的要請で敵国と戦い、特攻に従事せざるを得なかった、その折合をどのように付けたのかの描写が弱いと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
回天の訓練を積む主人公。光市がロケ地に。帰れる見込みの無い戦闘に出て行く若者の姿が痛々しい。
お袋は、映画館で見たそうだ。戦争中の話を語ってくれる。 -
内容については原作を。
最後の「マンガ」みたいな回天の岩への激突は、特攻のくだらなさ、命の無駄遣い、計画の無謀さとの対比を表わしていて、逆によかったかも。
最後・・・・年老いた方がボールを海に投げた。
左腕だった?? -
20150222原作とはかなり違ったがまあよかったですよ
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海老蔵さんの作品を見るととても酒癖が悪いと思えないんですよね~。30代でも学生服姿の似合う人なんてそうそういないでしょ。いつの頃からかわからないけど、気がついたら海老蔵さん主演の映画は3作品とも所蔵している。もっと多い気がしたのですが、ドラマでも迫力があるので、映画のように感じてしまうんですよね~
歌舞伎などまるで興味がない僕ですが、海老蔵さんと染五郎さんの舞台は一度でいいから見てみたいですね~
「出口のない海」
https://www.youtube.com/watch?v=0BprkULV_xg
回天の特攻隊員の話です。戦争末期に死ぬだけのために作られた人間の力によって操作のできる小型艇…とは言ってもほとんど魚雷のようなものである。苦しい中での彼らの笑顔の奥に隠された思いとは……小さな視点ですが、いい作品です。
それにしても時代の流れを感じます。海老蔵さんのお母さんが古手川祐子さんで、訓練基地の先任将校が永島敏行さん。僕が初めて映画を見た
「連合艦隊」
https://www.youtube.com/watch?v=ibniXQq2KoE
では、二人が恋人役で中井貴一さんが銀幕デビューを果たしていた。
お父さん役の三浦友和さんは戦争映画に出てくるものの、持ち前の暖かさで民間人役が多いのですが、
「大日本帝国」
https://www.youtube.com/watch?v=-8NgdNG5UJE
では少尉か大尉役で奮闘していました。この作品で死体役で海に浮かんでいたのは唐沢さんでしたしねwww
主題歌も谷村さん、五木さん、現代の戦争映画は…と思ったら竹内まりやさんがしっとりと歌い上げていました。このへんの選択など本当にいい作品だと思いますよ -
山口県光市は、特殊任務を持つ基地だった。
野球の好きな男・・・
並木浩二(市川海老蔵)は、
甲子園で優勝し、明治大学の野球部で活躍していた
並木が海軍に志願し、・・・そこに配置された。
特殊任務とは・・・
『回天』・・・・ニンゲン魚雷。
私は、この回天のことを高校生の時に知り、
とてつもなく、衝撃を受けた。
神風特攻隊よりも・・・驚いた。
一体誰が、考えたのだろう・・・
という大きな疑問。
戦争の持つ底知れないニンゲンの恐怖を感じた。
その回天の物語を淡々と描く・・・
並木の澄んだ表情、回想のシーンで時折見せる笑顔、
青年の死に向かう苦悩が、内面で燃えている。
ただ、並木浩二(市川海老蔵)肩に力が入りすぎていて
ちょっと 息苦しい。
戦争がもうじき終わるだろうと思っていても・・
並木は、・・・・・
『ニンゲン魚雷を語り継ぐために死ぬ』という。
並木が
恋人の美奈(上野樹里;のだめ役だった)におくる・・・言葉
『僕がみることができなかったものを
君にみてほしい。
たとえば
今日の夕暮れの美しさを
たとえば
夏の海のきらめきを
たとえば
色づいた柿の赤さを
たとえば
雪で覆われた中野の街を
君にみてほしい』
『君に生きて生きて
もういやだと言うまで、生きてほしい』
横山秀夫の作品は 『半落ち』が優れていた。
そのことからみれば、『出口なき海』は、
戦争というものの視野を小さくしているような気がした。
少し、残念な作品といえる。 -
人間魚雷「回天」を描いた作品。
戦闘機で敵艦隊に突撃する「神風特攻隊」は有名であるが、海軍の回天を取り上げた数少ない作品の一つ。
「戦死し、軍神になる」「出撃したが戦死出来なかった者は生き恥を受ける」などといった戦時の異常な価値観を知ることができる。
戦争が大好きな安倍・自民党と平和を棄てた宗教団体がのさばっている今こそ見ておく作品。 -
原作も、映画も泣いた。なかなかいい。
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なかなかスキャンダラスなキャスト揃い。あの二股騒動の人は悪いやつじゃないと思った。
何にしろ海老蔵が鼻についてしまい集中できず。