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- / ISBN・EAN: 4571211590261
感想・レビュー・書評
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カンヌ映画祭コンペティション部門への出品で話題をまいた、2005年の小林政広監督作品。
2004年のイラク日本人人質事件をモチーフに、人質から解放された女性が帰国後、社会から激しいバッシングを受けるさまを描いている(ただし、事件についての描写は皆無。登場人物のセリフの中にわずかな言及があるのみ)。
想像していたよりもずっとよい映画だった。
小林監督(脚本も)の視線は主人公の女性に同情的ではあるものの、彼女を「純真無垢でいたいけな被害者」として扱ってはいない。バッシングする側を悪、される側を善とする単純な二元論に陥っていないのだ。
監督の眼目は、一連のバッシングを通して日本社会そのものを浮き彫りにすることにこそあるのだろう。
海外の観客からは、「なぜ人質事件の被害者がバッシングに遭うのか、その理由がわからない」という感想が多かったという。さもあろう。しかし日本人なら、是非はともあれ「彼女がバッシングに遭った理由」はよくわかるはずだ。英訳不可能な「世間」という枠組みの意味合いを体で理解していないと、理由はわからないのである。
その意味でこの作品は、“映画の形式をとった日本人論”として優れている。
ヒロインを演ずる占部房子(うらべ・ふさこ)は、私の好みど真ん中の「地味で華奢な植物系美人」(私は派手な美人、肉感的美人が苦手だ)。
ただし、ほかの映画ではチャーミングな彼女なのに、本作ではほぼ全編スッピンで、かなりブス顔に映っている(失礼!)。いつもとは別人のようだ。しかし、ものすごい熱演ではある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実に、重い映画である。
海外で、ボランティアをしていて、拉致監禁され
帰国してきた 女子 有子。(表情がなく、怖い顔している)
戻ってきたけど、ラブホテルの清掃係していて、
仕事の場の雰囲気が悪いのでと言って、クビになる。
クビにする人が、香川照之なのだ。
家に戻っても、そのことをきちんと話さない。
コミュニケーションは、壊れている。
それは、恋人だった人、同級生の人たちからも
コミュニケーションは、壊れている。というか、拒絶する。
コミュニケーション不完全症なのである。
要するに、「自己責任」という言葉が、
様々な形で、バッシングされている姿を浮き彫りにする。
孤独さが、じわじわと染み出している。
コンビニからも、立ち入り禁止されてしまう。
そして、「居場所がない」という。
まぁ。逃げ場としての海外でのボランティア。
なぜ、ボランティアをするのかは、
全く自分のためだけに存在する。怖いなぁ。
父親は、30年働いてきた会社から、クビになる。
その 弱さ。怖すぎる。現在の日本の雰囲気のホラーだね。 -
バッシングの内容がもう少し具体的でもよかったんやないか。
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人は皆、自分の存在価値を
見出そうとしているのだと思います。
ただそれがどの方向へ向くか
周りはそれをどう受け止めるかの違いで
時にバッシングに合ってしまう。
確かに端から見てこの主人公は
無責任だし自分勝手だと思うのだけど
自分の生きる道を探すということでは
皆同じではないのかと。
やつれた顔の大塚寧々が何故か綺麗でした。
【バッシング 予告編】
http://www.youtube.com/watch?v=uzqdRC3k3UY -
イラクでのボランティア活動中に武装勢力に人質として捕まった女性をモデルにした話。帰国後の生活は、悲惨なものだった。素性が分かると仕事をクビになり、地域住民からも陰湿なイジメを受け、親の会社にも苦情メールや電話が後を絶たない。そんな中、父親は自殺をする。
彼女はどんな決断をするのか。
集団ヒステリックな日本人。
異質者を排除したがる日本人。
そして僕も日本人。 -
映画は良かったけど、このパッケージは詐欺にもほどがあるな!笑
香川さん、ほとんど出て来ないじゃないか!別に香川さん目当てで見たわけじゃないけど重要な役所なのかなーと見続けてたので。 -
wwwwwwww
辛い映画だし・・
暗い映画だし・・
mmmmmmmm