モード家の一夜/パスカルについての対談 (エリック・ロメール・コレクション) [DVD]

監督 : エリック・ロメール 
出演 : ジャン=ルイ・トランティニャン  フランソワーズ・ファビアン  マリ=クリスティーヌ・バロー  アントワーヌ・ヴィテーズ  レオニード・コーガン 
  • 紀伊國屋書店
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4523215006736

感想・レビュー・書評

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  • なんだか誰かの交友関係をのぞき見しているような自然な描写だった。できそうでできない演出だと思う。

    あと、たいない室内の会話を、あそこまでニヤニヤ見られるようにカット、セリフ、画面構成をつなげた力量は見事だ。

    フランソワーズのしゃしゃっとした演技が見物。雪にスタックした車のシーンと、マッチを借りに来た主人公に対するけげんな表情が素晴らしかった。


    【ストーリー】
     あと数日でクリスマスを迎えるという日曜日、地方都市クレルモンフェランに移り住んでいた技師で敬虔なカトリック教徒である「私」(ジャン・ルイ・トランティニャン)は、教会のミサに出かけた。そこで見かけたフランソワーズ(マリー・クリスティーヌ・バロー)が祈りを捧げる横顔に心を奪われ、彼女こそ自分の妻になる女だと確信する。

     ある日、「私」はレストランでかつての同級生で、今は大学で哲学を講じるヴィダル(アントワーヌ・ヴィテーズ)と14年ぶりに再会し、彼に誘われてモード(フランソワーズ・ファビアン)の家を訪れる。

     モードは離婚経験もある美しい女医だった。パスカルの哲学、キリスト教、結婚などについてクリスマスの三人の会話がはずむ。夜が更けて雪が降りだし、ヴィダルは帰ったが、「私」はモードのうながすまま泊まることになった。

     翌朝、町で見かけたフランソワーズに初めて声をかけ、車で彼女をアパートまで送るが、雪道で車が動かなくなり、そのままアパートの別々の部屋で一夜を過ごす。

     彼女は、妻子ある男との関係が忘れられずにいたのだが、すべてを認めたうえで「私」は心をうちあける。

     そして数年後、妻となったフランソワーズと子供を連れた「私」は避暑地の海岸で、偶然にもモードと再会する。

     二人の女性に魅惑されるある男の生活を描く。製作総指揮はバーベット・シュローダー、ピエール・コトレル、製作はアルフレッド・ド・グラーフ、ピエール・グランベール、監督・脚本は「緑の光線」のエリック・ロメールで、『六つの教訓話』シリーズの第三作目にあたる。

     撮影はネストール・アルメンドロスが担当。音楽はモーツァルトの「バイオリンとピアノのためのソナタ」が使用されている。出演は「悲しみのヴァイオリン」のジャン・ルイ・トランティニャン、「マダムクロード」のフランソワーズ・ファビアン、「スワンの恋」のマリー・クリスティーヌ・バローほか。

  • ほとんど延々喋ってるだけなのになぜだか妙に面白い。でもロメール作品はカラーのほうがなんとなく好きです。

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