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- / ISBN・EAN: 4560285901417
感想・レビュー・書評
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二つの大戦間のスパイもの。原作がいいのだろう、テンポよく運び飽きなかった。特に最後がいい。ロンドンの劇場で記憶力を売り物にしている男の芸の場面から始まり、いろいろ逃走劇があった末、最後に同じ劇場の同じ男の記憶の芸の場面で終わる。これがニクイ。そこがこの話のミソであったのだ。。これもクリスティの冒険ものの世界がある。
自室で殺された女が残した言葉「小指の先が無い男」。「それはこんな指かな?」とぬっと小指を出す場面がおおっとくる。日本ならさしずめ「のっぺらぼう」で「こんな顔かい?」というような所。あと貸してくれたコートのポケットに聖書が入っていてそこに銃弾が当たり命拾いする所もよかった。
原作:ジョン・バカン「三十九階段」1915発表
1935ヒッチコック
2020.2.23アマゾンプライムビデオ無料詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カナダから帰国したばかりの外交官ハネイ(ロバート・ドーナット)は寄席で記憶術師・メモリーのショーを見て、謎の女に救いを求められ自室へ連れ帰るが、彼女は何者かによって殺され、彼は逃亡を余儀なくされる。真犯人追及にわずかな手がかりだけを頼りにスコットランドへ列車で向かう彼は、車内検閲の急場を同席した女へのキスで逃れようとするが…。
スパイが国家機密を盗もうとしているのを知ってしまったハネイが警察とスパイ組織両方から追われてしまうというヒッチコックお得意の巻き込まれ型サスペンス。光と影のコントラスト、スピーディーな展開、ファーストシーンが伏線になっているところなど流石と思わせるところは多々ありますが、なぜ記憶屋が39階段の秘密をあっさり喋ってしまったのか腑に落ちず、不満が残ります。 -
ヒッチコックによるイギリス時代のサスペンス。国家機密を握るエージェントの女性を助けた主人公=ハネイは、彼女を暗殺したスパイ組織と警察に追われることになる。現代では信憑性が薄れるが、当時はスパイというのはバリバリ活動していた。今現在ではインテリジェンスみたいな感じで恰好よく呼ばれたりしているようだけれども。
とりあえず、序盤でハネイが電車の中を逃げ回っているときに、客室に飛び込み無理やり女性にキスをしてその場をやり過ごし助けてくれと懇願するシーンがあった。女性には嫌だと断られ、捕まりかけるがそのまま脱走し、ハネイ以外はストーリーから締め出される。あの、女性きれいだったけどな、と思っていたら後半で再登場し、ストーリーに華を添えてくれる。検問の張り方とかが当時の時代を反映していて面白かったけれど、多分当時でも殺人の容疑者が逃げ惑っていたら撃ち殺されるのじゃないかなとは思ってしまった。外国ってそういうところあるから怖ろしいけれどそうしないと被害者が出たりもするから難しいですね。機密文書を持ち出すとばれるから、記憶力の良い男に記憶させておくだとか、機密内容が空軍の新型の飛行機のエンジン音を無音にできるだとかがいまいちぴんとこないが、各国が戦争を控えているときに無音のエンジンでこられたら、レーダーで捉えない限りはその存在が確かめられないし当時そういう技術があったのかは怪しいので確かにそれはそれで十代だったのだろうなと感じる。ある意味平和ボケしているところがあるからどことなくこのストーリーはついていきづらいところもあるがこれはこれで秀逸な作品。 -
(1935年、アルフレッド・ヒッチコック監督)
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「ライ麦畑」にでてきたときすごく嬉しかったのを覚えてます。サリンジャーと話題が共通した!みたいな(笑)
フィービーも嵌ってましたが私も指先をちょこっと上げるシーンが大好きです -
オチがおしゃれ。
演出方法がその後の映画に多大な影響を及ぼしたのこと。