三つ数えろ [DVD] FRT-013

監督 : ハワード・ホークス 
出演 : ハンフリー・ボガード  マーサ・ヴィッカーズ  ローレン・バコール  ハワード・ホークス  ドロシー・マローン  ジョン・リッジリー 
  • ファーストトレーディング
3.40
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本棚登録 : 36
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4560285900137

感想・レビュー・書評

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  • 主演級から運転手やウェイトレスなどの脇役まで。登場する女の子のバリエーションがとにかく多い。
    推理よりもBoggie氏のモテ男ぶりをそんなにアピールしたいのか。(因みに私は知性溢れるAgnesさんが好き)

    脚本が良くできているなーと思っていたらちゃんと原作があったんやね。しかも人物描写が微妙に違うという。
    確かにBoggie氏は小柄で顔もやたらと大きいけどその弱みを忘れさせてくれるくらい鬼気迫っていた。探偵と聞くと静かに、時にはド派手に事件を解決するイメージだが彼に関しては刑事も顔負けの迫力で犯人も思わず黙り込んでいた笑 あの口の割らせ方や説き伏せ方は悪役にも通じると思う。
    (また劇中で『カサブランカ』(1942年)を思わせるトレンチコートに中折れ帽スタイルが登場するが、あれはファンサービスの一つなんだろうか)

    お姉さん役のLauren Becallさんは大根役者と批評されていたらしく本作でその汚名を返上したらしい。それ以前の出演作を今まで観たことがなく、彼女がどんな役者だったのかは分からない。
    どの場面も魅力的な彼女だったけど煙草の火を主人公から貰う場面なんか怪しいながらも気高さすら感じた。
    あのハスキーボイスで歌う場面もお気に入り。

    飲み込みの悪い私には人物相関図が脳内で繋がらなかったり、事件の経緯を巻き戻さなあかんかったりと難しい構成だった。(もしかすると未だに理解しきれていないかもしれない…)
    『カサブランカ』同様、女性を付かず離れずの距離で支えるBoggie氏のスタイルが本作でも感じられた。
    探偵という職業柄か女性にはすぐ手を出さない代わり、Agnesさんを優しく逃がしたり、(色々と面倒の多い)姉妹を苦しませた犯人に容赦なく銃口を向けたりと男らしいところもちらほら。
    話よりも女性たちに目が行ってしまったがどちらにしろ良い刺激になった。

  • 前情報なしに観てたらびっくり、チャンドラーの私立探偵シリーズだったとは。リトル・シスターしか読んでないけど。ハンフリー・ボガードのふてぶてしさ、まさに元祖ハードボイルド。

  • ハワード・ホークス監督1946年の映画.
    レイモンド・チャンドラーが原作.原作読んだかなぁ.

    映画としてみるには,登場人物が多すぎ,プロットが込み入りすぎ.なにが起こっているのかよくわからないシーンがけっこうある.それでもやっぱり,主演の二人に惹きつけられてぐいぐい見てしまう感じ.ローレン・バコールは最初にアップになったときあまりに変な顔に驚くが,だんだん美人に見えてくるから不思議.

    さて,初めてこのファーストトレーディングのDVDを買ってみたが,画質はボケボケ,字幕の最後の数文字が頻繁に脱落.誤字もめだつといった具合で,安かろう悪かろうというのの典型.

  • ローレン・バコールといえば、自分は『オリエント急行殺人事件』や『ラスト・シューティスト』などを昔テレビの洋画劇場で観たなあという世代なのですが、夫・ハンフリー・ボガードと共演した本作は彼女の代表作のひとつといえるでしょうね。昔、レンタルビデオで観たかなあ・・・。

    1946年ワーナーブラザーズ。監督はハワード・ホークスで、原作はレイモンド・チャンドラーの『大いなる眠り』です。主演は立ち振る舞いがカッコ良過ぎるフィリップ・マーロウことボギー。そして、ヒロインは今回も横目づかいが印象的なローレン・バコールです。自分としては最初に登場したビビアン(ローレン・バコール)の妹役のカルメン(マーサ・ヴィッカーズ)の生脚にノックアウトでしたが・・・。(笑)

    探偵フィリップ・マーロウは富豪の元将軍宅に招かれ、そこで美人姉妹に出会った。依頼主は父である元将軍。依頼内容は妹の借金をネタに脅迫されているのを止めさせてほしいと。少し前に元将軍のボディーガードも失踪したことを知ったマーロウは事件には裏があるとにらんだが、突き止めた脅迫者の家で張り込みをしていたところ、家の中から悲鳴があがり、踏み込んだマーロウはそこで脅迫者と思しき人物の死体を見つけた。そしてそばには妹のカルメンもいて・・・。

    ストーリーは次第に込み入ってきて、だんだんとわからなくなっていく部分もあるのですが、そんなことはまあいいか、と思えるほどにボギーのセリフとたたずまいにはいちいちシビれます。(笑)まさに一匹狼。しかも洗練されたオーラ。ハンフリー・ボガードならではのハードボイルドぶりです!このように世の中を渡っていければサイコーでしょうね。(笑)
    そして、ローレン・バコール。あのハスキー・ボイスと横目はいつまでも健在です。物凄い美人というわけでもないのですが(失礼!)、こうしたアクセントで魅せる女優さんなんですよね。そして、知性を表面に出した雰囲気もローレン・バコールならではで、そうした風格は、まさにボギーの相手役にはぴったりだったと思います。
    結局、ストーリーとしては何が起きていたのだ?という基本構成がいまひとつ映画ではピンとこなかったのですが(笑)、これはフィリップ・マーロウの活躍を楽しむ映画なので、これで充分のような気がします。(笑)ボギーと一緒のこの映画でローレン・バコールもいつまでも輝き続けることでしょう。
    謹んでご冥福をお祈りいたします。

    • nejidonさん
      mkt99さん、こんにちは♪
      コメントしたつもりで観に来たら、あらら、空白でした(笑)
      「投稿」をクリックするのをしばしば忘れてしまいま...
      mkt99さん、こんにちは♪
      コメントしたつもりで観に来たら、あらら、空白でした(笑)
      「投稿」をクリックするのをしばしば忘れてしまいます。。

      ローレン・バコールはこの映画と、あとは『百万長者と結婚する方』が印象的です。
      まだ子どもだったせいか、モンローが気持ち悪くて、この人はひたすらかっこ良く見えました。白目が多いところも(笑)
      ボギーはどんどん売れていくバコールに嫉妬していたなんて一説もありますね。
      25も年下の妻なのに、ボギーってば可愛いです。
      チャンドラーの原作も面白かったし、この映画も良かったなぁ。
      いつになったら3つ数えるのかなって、ワクワクして待っていたのを思い出し、懐かしくなりました。
      楽しいレビュー、ありがとうございました!
      2014/08/29
    • mkt99さん
      nejidonさん、こんにちわ。
      コメントいただきありがとうございます!(^o^)/

      あらら。それは書き直しならなかったと祈るばかり...
      nejidonさん、こんにちわ。
      コメントいただきありがとうございます!(^o^)/

      あらら。それは書き直しならなかったと祈るばかりです。(>_<)
      ちなみに自分もパソコンのフリーズ等で、入力した文章が消えてしまったことがありますが、これはかなり力が抜けてしまいますよね・・・。

      おーそうですか。『百万長者と結婚する方法』にも出演しておられましたか。自分はこの映画は観たような観ないようなという感じなんですが、あまりにもマリリン・モンローの印象が強過ぎて気が付きませんでした。DVDのジャケットのせいですかね?(笑)

      男の嫉妬。まあ若い奥さんだと格別なものもあるかもしれませんね。
      「俺のお・か・げ!」みたいな感じでしょうか。(笑)まあ、ボギーったら!(笑)

      本当に「三つ数えろ」っていつ数えるんだ?と思いましたよ。(笑)しかし、ああいうシーンでとは!冷静に考えるとかなり残酷な数え方のような気もします。(笑)現在ですとこういう邦題はブラック過ぎてあり得ないんじゃないでしょうかね?(笑)
      2014/08/30
  • フィリップ・マーロウが活躍する話です。
    話の展開を盛り込みすぎて、結局なんだったのかよく分からないまま終わってしまった。
    最後の銃撃シーンだけはちょっとドキドキして楽しかったー♪

    字幕のミスが多すぎて残念でした。
    安い作りなんだろうけど、最低限そこは頑張ろうよ…

    全体的に満足度が低かったので★2つで。

  • THE BIG SLEEP
    (1946 アメリカ)

  •  戦争が終わった1940年代。ロサンゼルス。地方検事と衝突して検事局の調査員を辞職、私立探偵を開業したフィリップ・マーロウがスターンウッド将軍の邸宅を訪れる。屋敷には大富豪の娘として我儘に育った姉のヴィヴィアンと妹のカルメンが住んでいるが、この美しい姉妹は同時に老人の頭痛の種でもあった。将軍は古書店主のガイガーがカルメンに対しバクチの借金の催促の名目で脅迫してきたと探偵に打ち明けて解決を依頼する。将軍の用心棒でお気に入りのリーガンはマーロウとも旧知の仲だが、最近になって賭博師のマースの妻と一緒に姿を消しており雲行きがおかしい。契約を交わし帰ろうとするマーロウを姉のヴィヴィアンが引きとめる。館では用心棒だけでなく運転手も消えていたと知るマーロウ。姉は妹と違い相当なしたたか者らしい。

     図書館で古い本の情報を仕込んだ探偵は古書店街に足を運ぶ。正体を隠してガイガーのアジトを訪問するが本人は不在。応対に出たアグネスは客のマーロウを邪険にして追い払う。暗くなってから帰ってきたガイガーを尾行するとラバーン・テラスの一軒家にたどり着く。雨の中、別の車がやって来るが、運転していたのはカルメンだった。外から窺っていたマーロウは、銃声と悲鳴を聞くと家の中に走りこむ。裏庭から立ち去る2台の車。家の中にはチャイナドレスで素足を放り出し酩酊状態のカルメンと射殺死体となっているガイガー。胸像に仕込んだ隠しカメラからはフィルムが抜き取られていた。無人の一軒家、淫靡な隠しカメラ、脅迫者の死体、酩酊した大富豪の娘、他には誰もいない。

     マーロウは意識の戻らない娘を彼女の車でスターンウッド邸まで連れ帰ると「何も無かったことにしろ」とヴィヴィアンに釘をさす。自分の車を取りに雨の中を歩いて戻ってみると現場からはガイガーの死体が消えていた。その夜、事務所にいたマーロウを調査員時代からの知り合いであるバーニー刑事が訪れ、スターンウッド家のクルマと運転手が波止場で発見されたと知らせてくれた。運転手のテーラーの死体を見に行ったマーロウ達は、テーラーの死は自殺とも他殺とも判断がつかないと話し合う。

     翌朝、事務所に出勤したマーロウを待っていたヴィヴィアンは、隠しカメラで写したカルメンの写真を5000ドルで買い取るようにとの脅迫状が届いたと相談する。再びガイガーのアジトを訪問すると、応対に出たアグネスの様子から逃走の準備を察知。再び尾行して新たな脅迫者ブローディのアパートを突き止める。脅迫者との交渉の前に昨夜の惨劇のあったラバーン・テラスに足を向けたマーロウをヴィヴィアンが待っていた。二人で事件を検証するため家屋の様子を見て廻る中、家主であるマースとその子分たちが入ってくる。マーロウは自分の正体を隠したままマースの様子を窺うが、互いに尻尾をつかませない…。

     脅迫事件に戻ってブローディのアパートに乗り込むと、今度は別の男がブローディを殺してしまう。犯人を捕まえて警察に引き渡すマーロウ。最初の脅迫者ガイガーは昨日死んで、新たな脅迫者ブローディが今日死んだ。事件は終わったと小切手を渡すヴィヴィアンにマーロウは納得していない。証拠は無いが、2人の脅迫者を殺した黒幕はマースと睨んでおり、事件を決着させたいスターンウッド家が地方検事にかけた圧力をかわして、マースとカジノで会う約束を取り付ける。

     カジノの先客であるヴィヴィアンとマースの悶着から、逆に二人が裏で取引きをしていると感づいたマーロウは、車の中で彼女を問い詰めるが頑として口を割らない。ヴィヴィアンに惹かれているマーロウは彼女を車の中で抱きしめる。ヴィヴィアンを送って事務所に戻ったマーロウをマースの子分たちが襲う。痛めつけた後で手を引けと脅迫して去っていく様子をガイガーの子分ハリーが見ていた。リーガンの居場所を教えるかわりに200ドル交換を持ちかけたハリーだが、マースの子分たちは邪魔な存在として「助かりたければ三つかぞえろ」と嘯きつつ無慈悲に殺す。殺し屋に手が出せないマーロウは惨劇をなすすべもなく物陰から見ているしかなかった。

     マーロウは生き残ったアグネスに200ドルを渡し、リーガンの居場所であるロード・サイドの自動車工場を聞き出すが、そこには敵の罠が仕掛けてあり殺される直前のマーロウを助けたのはヴィヴィアンだった。アジトの殺し屋たちを片付けるとヴィヴィアンとラバーン・テラスに赴き、カジノにいたマースヘ『自分は自動車工場にいるが』話し合いたいと電話をかける。二人が会う場所に指定したラバーン・テラスへカジノとロード・サイドから向かった場合は、自分が先に到着するとマースは気づく筈。そこでマーロウ殺しの罠を張るマースの裏をかくしか勝ち目はないと考えるマーロウ。平気で子分に殺しをさせるマースの底知れない恐ろしさが身に染みたが、ここで一気に逆襲へ出る。

     やはり殺し屋を連れてきたマースは、子分たちにマーロウがやって来た際にはそのまま家に入れておき「必ず最初に家から出るはずの」マーロウを玄関で撃ち殺せと指示しておく。窓の隙間から様子を見ているマーロウ。家の中に入ってきたマースは先客の姿に驚くが、体勢を立て直すとリーガンは既に死んでおり酩酊状態のカルメンが殺したこと、カルメン自身は殺した事に気付いていないと真相を語る。真の恐喝者であるマースへの怒りと、利用される姉妹へのやり切れなさにマーロウは拳銃を取り出すと「助かりたければ三つかぞえろよ」と脅しマースを玄関から最初に家から飛び出させて子分たちに撃ち殺させる。ヴィヴィアンに全ては死んだマースの仕業として警察に解決させるつもりだと話して事件は終わる。(ウィキぺディアより)

    …という話なのだが、プロットが混みすぎていて、映像とストーリーテリングの加速度が違う。ついていけなかった。もう1回見よう。入り組んだ話をさらっとしてしまうのは監督の力量か。ハンフリー・ボガートは、いるだけでハードボイルドだった。

  • 代表的なハードボイルドだけど謎自体に「?」っていうのが多かったです…

  • 「映画みたいに3つ数えてやろうか?」

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