カサブランカ FRT-017 [DVD]

  • 469人登録
  • 3.87評価
    • (64)
    • (93)
    • (70)
    • (12)
    • (0)
  • 87レビュー
監督 : マイケル・カーティス 
出演 : ハンフリーボガード  クロード・レインズ  ポール・ヘンリード  イングリッド・バーグマン 
  • ファーストトレーディング (2006年12月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4560285900175

カサブランカ FRT-017 [DVD]の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 2017年最後に観たのが『カサブランカ』。あるあるだと思うけど、映画でも小説でもなんでも、有名な作品ほどなぜか観てないってやつはほんとありますね。
    イギリスのエンパイア誌が「史上最高の映画100本」って発表してて、このランキングの傾向はあんまり偏ってなく、「普通にちゃんと面白い」。要するに芸術性とか、あるいは映画秘宝的な感じの偏りがないランキングなので、普段あまり映画を観ない人にオススメなんですが、100本のうちほとんど観てまして、観てないのが『カサブランカ』と『市民ケーン』だったので年内中に観ようかなと。
    (因みに2014年に同誌が行った「史上最高の映画301本」では『帝国の逆襲』が1位になってました。だからこのランキングを好きなのもあります)

    で、有名な作品ってなぜか観てなかったり敬遠してしまうこともあると思うんですが、サクっと観た方が絶対に良いですよ。これは経験上そう思います。
    小説だと読むのちょっと時間かかるけど、映画とか90〜120分程度で終わるからね。(『七人の侍』とか以外w)

    で、観てみた結果ね、「あー言うほど面白くなかったな…」か「あーさすが名作と言われるだけあってやっぱり面白かったな!」か、どちらかしかないんで。映画とか小説とか、所詮そんなもんですよ。

    『カサブランカ』は、「あー言うほど面白くなかったな…」の方でした笑。
    ただね、『マルタの鷹』や『三つ数えろ』なんかよりも、この映画のボギーが一番かっこよかったです!ほんとに。

    この映画のファムファタール、イングリッドバーグマンがほんとにどっちつかずのクソ女で…いや理由あるから許せる部分もあるんだけど、ボギーが堪えて貫く様がほんとにかっこよい。
    しかしバーグマン演ずるイルザは、女の狡さと弱さどちらもあるキャラクター。これはもうほんとに現実的というか、この映画から75年ぐらい経ってるけど今だに感じます。というのは、男とか女とかいうのは社会が作ってるんで、本質的な部分ではやはりそこから脱却できてないのかもしれないですね。

    でさらにバーグマン本人が、のちに夫を捨ててロッセリーニと結婚してるという。
    バーグマンが演じてるからみんな許せるのかもだけど、『現金に体を張れ』みたいな小狡そうな女優だったら、絶対怒ってるよね。そもそも恋愛映画になってないかもしれない。

    この映画は恋愛映画に分類されることが多いと思うけど、実はそうじゃなくて。
    昔の映画を観たら、色んなジャンルの要素が混ざってることが多い。ジャンル分けって今は細分化されてるけど、1930〜40年代から徐々に成されてきたらしいので、「これは恋愛映画です!」ってはっきりとは言えないんですよ。そして色々混ざってる映画の方が面白いしね。

    先日、他の人のとこで『トラウマ恋愛映画入門』について「それって恋愛映画なの?」って話の流れになったんだけど、特に古い映画についてはジャンルが細分化されてないというのも理由のひとつだと思いますね。

    『カサブランカ』は、同じプロデューサー、共通キャストで『マルタの鷹』の翌年に作られてるので、ある意味フィルムノワールと言っても良いんじゃないかと。それと戦争映画でもあります。

    観たらわかるんだけどこれ、プロパガンダ映画でもあって。アメリカはナチとつながりある企業も多かったし、元々モンロー主義なんだけど。「ドイツと闘おうぜ!フランスを解放しようぜ!」っていう内容の映画です。
    プロパガンダ映画ってどうなの?と思うところもあるけど、まあ基本的にはナチ=悪ですから。タランティーノの『イングロリアスバスターズ』が「映画でナチをぶっ殺す!」みたいな話だったけど、リアルイングロリアスバスターズみたいな映画ですね。だから途中の『ラ・マルセイエーズ』のシーンなんかはけっこう泣けます。

    バーグマンがクソ女だからイライラするし途中まで退屈だったりするんだけど、ラストの10分ぐらいの展開がすごく良いです。「うぉぉーっ!」ってなる。それがなかったら★3どまりでした。

    あと「君の瞳に乾杯」、何回言うんじゃwwww

    今ではもうクサすぎるセリフになってますが、これ訳した人天才ですね。有名な翻訳者の方らしいですけど。

  • とにかく、ボギーがいい男。
    っていう映画。
    スパイスにはプロパガンダを。

    ハンフリー・ボガート演じるリックのダンディズムには確かに憧れる。クールだが実は情に厚い。頭も切れるし度胸もある。小道具はもちろん酒、そして煙草。これぞ男の美学!私もこんな男になりたい。もう、登場した瞬間から最後のワンシーンまで、全編を通してこれでもかとリックの格好良さが描写される。

    反面、そんなリックがあれほどまでに愛した女、イングリッド・バーグマン扮するイルザの描かれ方には最後まで納得がいかなかった。終始「この女は何がしたいんだ?」ともやもやしてしまい、手放しでこの映画を楽しむことができなかった。
    イルザの行動は全く不可解だ。
    夫ラズロが実は死んでいなかったと分かれば、さっさとリックと別れて夫の元へ走る。なのにリックから一緒に逃げる計画を持ちかけられたら一転、もうリックと逃げることしか頭にない。かと思えば、最後の最後にラズロと逃げるようにリックに諭されると、言われるがままにあっさり去っていく。君は何がしたいんだ。そもそも真にリックを愛しているのなら、他の男と逃げるための通行証をリックから買って自分だけアメリカへ出奔するなんて真似はできないのではないだろうか。自分勝手にころころ態度を変えて、挙句の果てには涙を流してリックに縋り「あなたが代わりに考えて」だなんて、都合が良すぎやしないか。
    そこには主体性なんてものは欠片もない。彼女は美しく愚かな女。結局、ボギーの「男の美学」を引き立たせるための添え物でしかない。酒や煙草と同じような小道具の一つだ。こんな女をそれでも愛してしまう、それが男ってもんだぜ。


    ラストはよかった。一番好きなのはルノー署長かも。

  • As Time goes by がいい曲だからと好きな人から教えられた映画。反独がすごい勢いで出てきます。内容はラブロマンス。リック役がカッコよすぎる。バーグマンもかわいきれい。ルノー所長もいい味出してます。内容は結構スッキリ。ただ君の瞳に乾杯など私ら世代には砂を吐くようなセリフも多々ありーのです。
    素敵な映画だと思います。

  • 脚本がよい。さりげなく必要な情報を映像で伝えてくれる手腕はさすが。役者もみなさん達者。リックがかわいそうではあるけど、イルザと一緒になったら、後悔の念で、2人とも不幸せになったと思うから、この結末しかなかったんだろうと思う。

  • 映画として完璧に素晴らしい。そして大人になった今ならわかることが多い。いい男はそういうとこあるよね…。ただしクソビッチにだけは生涯理解を示すことが出来ないね。

  • 昔の映画は、俳優さんもストーリーも映像も台詞も音楽も本当にいろんなものが美しい。

  • 何よりもハンフリー・ボガードが格好良くて男前だし、イングリッド・バーグマンは美人だ。
    「君の瞳に乾杯」という有名な言葉はこの映画の中の台詞であり、「時の過ぎゆくままに(As time goes by)」はこの映画の挿入歌である。

    話の筋としては、イングリッド・バーグマン扮するイルザの優柔不断さが鼻につくようなつかないような――と思うのだが、当時の時代背景や女性の立場を考えると致し方ないと言う他ない。寧ろ当時の状況下では、イルザはかなり革新的な女性だろう。
    リックを取り巻く人々もみな魅力的だ。明日をも知れぬ時代を必死に生きている。悪党に見える人たちも、完全なる悪党ではない。自分本位ではあるが生死が身近にある日々では当然ともいえる程度の腹黒さだ。
    リックの人柄は勿論、ラズロや署長も中々粋で、一見の価値ありだと思う。

  • 2007年 鑑賞

  • じつに 70年以上前の作品であるが、
    小粋で、言葉がよくねられている。

    バーグマンは やはりきれいだね。
    これだけの美人は なかなかいない。
    眼がとてもきれい。
    ナミダを溜めたときの眼がすばらしい。

    ハンフリーボガードは、粋な言葉を平気で吐く。
    それでも、反骨精神がある。
    第2次世界大戦の中で レジスタンス運動。
    その時代背景が 色濃くでて、うまい編集である。
    レジスタンスの闘士も レジスタンスらしくなく
    おしゃれに徹している。

    ラズローも、いい役回りだが、
    やはり このポイントは ルノー署長だったね。
    このクワセモノが 実にうまく立ち回る。
    時代の中で 風を よく見ている。

    いやはや。傑作だよ。この映画は。

  • ダンディーでハードボイルドでツンデレのおじさんが自分の身を犠牲にして絶世の美女を困らせる傲慢なナチスドイツ野郎をやっつけるヒーロー映画。恋愛、サスペンス、勧善懲悪の全てが詰まった、宝石箱のような戦意高揚エンタテインメント映画。対ドイツ対日本対イタリアの戦争を遂行しながらこれだけスマートな反独プロパガンダを作成するアメリカの底力に圧倒される。脚本、演出、音楽、俳優、全てが大勝利。戦争は武器や兵力だけにあらず、これこそが総力戦なのである。国歌対抗歌合戦のシーンは、「存在の耐えられない軽さ」でも引用されていた。

全87件中 1 - 10件を表示

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

外部サイトの商品情報・レビュー

カサブランカ FRT-017 [DVD]を本棚に「いま見ている」で登録しているひと

カサブランカ FRT-017 [DVD]を本棚に「観終わった」で登録しているひと

ツイートする