或る夜の出来事 [DVD]

監督 : フランク・キャプラ 
出演 : クラーク・ゲーブル  クローデット・コルベール  ウォルター・コノリー  ロスコ・カーン  アラン・ヘイル 
  • ファーストトレーディング
3.77
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本棚登録 : 110
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4560285900656

感想・レビュー・書評

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  • 途中までの展開はローマの休日よりも断然goo!(ヒロインが可愛くないのは本筋とは関係ないが)。本作のピーターの振舞の方が人間味もあるし自然だった。ただケチを付けるなら、ピーターがニューヨークに戻ってからの描き方が雑な気がした。特に二人が忌み嫌うようになったのが唐突過ぎる。どうしてピーターがいなくなったかや、どうして富豪と結婚する気になったのかなど、両者に考えさせるシーンや、心の戸惑いシーンをもう少しつけるべきだったかと…。もちろんそれでもオススメできる名作なり!

  • もうアメリカの最もアメリカらしい作品。クラーク・ゲーブルとクローデット・コルベール。クラーク・ゲーブルはそれまでずっと悪漢役、ギャングの役だった。それで初めてコメディをやると言うのでゲーブルがこれでコメディやるのかと評判になった作品。

    ゲーブルとおてんばのコルベール、どっちも好きで嫌いで、嫌いで好きと言う感じでずっと行くうちに、途中で困ってしまう。どこへ行こうかわからなくなって、向こうから来る車にヒッチハイクをする。「オイ、乗せろ」。ところがゲーブルの顔は怖いから誰も止まらない。何度も止まらないのね。それでコルベールは笑ってしまう。「あんた、馬鹿だね」。「あたい、いっぺんで止めてやるわよ」って言ったら「なんだ、お前止められるか!」って言って、スカートサッとめくったらパッと止まった。という訳で、二人がじーっと一晩のうちにその毛布「ジェリコの壁」が落ちてしまう。面白い。


    【ストーリー】
    ニューヨークでも屈指の大銀行家アンドルース(ウォルター・コノリー)の一人娘エリー(クローデット・コルベール)は、頑固な父の承諾を得ずに飛行家キング・ウェストリー(ジェームスン・トーマス)と婚約したために、マイアミ港外で父のヨットに監禁される。辛抱できなくなった彼女は海に跳び込んで逃げ、キングのいるニューヨークへ向かうべく人目を忍んで夜間バスに乗る。

    バスの中でエリーは、失業中の新聞記者ピーター・ウォーン(クラーク・ゲーブル)と同席になった。娘の失踪を心配したアンドルースは、1万ドルの懸賞金付きで行方を捜索させる。ピーターは新聞記事によってこのことを知ったが、1万ドルを手にしようともせず、彼女とのバス旅行を続けていく。途中、橋が洪水のために壊されて捜索の手は伸びてきたが、ピーターの機智によって、まんまと逃れることができた。

    こんなことから、2人はいよいよ親しくなる。所持金を使い果たし、バス旅行も続けられなくなったので、今度は徒歩でニューヨーク行きを続ける。野宿をしたり野菜を盗み食いしたり、ヒッチハイクをしたりと苦楽をともにして遂にニューヨーク郊外まで来た2人は、バンガロー宿に頼んで泊めてもらう。そこで、エリーは父アレクサンダーが出した新聞広告を目にする。結婚を許可するから居場所を知らせよ、という内容だった。

    しかし、今はピーターを恋しているエリーは、彼に自分の想いを打ち明ける。だがピーターは無一文では百万長者の娘に結婚を申し込む訳にゆかないと思い、エリーの眠るのを待ってひとり抜け出してニューヨークに急ぎ、2人のロマンチックな旅行記を以前いた新聞社に1000ドルで売り、急ぎ引き返す。

    しかし、夜中に目を覚ましたエリーはピーターに置きざりを食らったと思い違いして、父に連絡して迎えにきてもらう。2人はお互いの心を誤解したまま、別れてしまう。アンドルースは娘が無事に帰宅したことを喜び、ウェストリーとの結婚式を盛大に挙げる準備を進める。しかしエリーの心は平静ではなかった。

    娘の心中を知ったアンドルースはピーターの真意を聞き正し、結婚式の最中にエリーを自動車に乗せ、ピーターの元に走らせる。ウェストリーは10万ドルの慰謝料を貰って、喜んで結婚を解消。そして、ピーターとエリーは田舎の安宿で新婚の夜を迎え、カーテンで作った「ジェリコの壁」は取り払われるのだった。

    「一日だけの淑女」と同じくスタッフ、監督フランク・キャプラ、脚色ロバート・リスキン、撮影ジョセフ・ウォーカー、に余って製作されたサミュエル・ホプキンス・アダムスの原作を映画化したもの。主役は「夜間飛行」「紅塵」のクラーク・ゲーブルと「ブルースを唄う女」「恐怖の四人」のクローデット・コルベールで、共演に「一日だけの淑女」のウォルター・コノリー、「紅蘭」のジェームスン・トーマス、「海の荒鷲(1933)」のアラン・ヘイル等。

  • 世間知らずのセレブと詮索好きな新聞記者との偶然の恋? まんま「ローマの休日」と同じ設定だったのでびっくり。これが元ネタなのかな。

    フォーマットに忠実なラブコメという感じで、本作で観るべきところがあるとすれば、洒脱なクラーク・ゲーブルの魅力だけけな。紐にひっかけた毛布を「ジェリコの壁」と名づけるインテリジョークの冴え、ヒッチハイクのシーンの微妙なハズし具合とか、魅力たっぷりです。

  • 後半に展開を詰め込みすぎている感がなくはないけれども、すっきりまとまっていて観やすい娯楽映画。

  • クラーク・ゲーブルがカッコよすぎる…!
    ローマの休日とストーリー若干似てますが、私はこっちが好きです
    「イエリコの壁崩壊」!

  • 元祖ツンデレエミー
    そして出だしが上手い。

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