ブクログ大賞

弓 [DVD]

  • 141人登録
  • 3.75評価
    • (26)
    • (27)
    • (20)
    • (9)
    • (3)
  • 33レビュー
監督 : キム・ギドク 
出演 : チョン・ソンファン  ハン・ヨルム  ソ・ジソク 
制作 : キム・ギドク 
  • ¥ 3,175 (参考価格 ¥ 4,104)
  • ハピネット (2007年2月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953020887

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

弓 [DVD]の感想・レビュー・書評

  • キム・ギドクにしては、だけど
    ラストの、初夜の花嫁を念で抱くシーンはさすが

  • 笑えた。この時期のギドク映画に共通する根っこの静謐さ洗練さはなんだろう

  • 船上で二人っきりの言葉のない生活を送る老人と少女。
    もうすぐ二人は結婚するのだ。
    少女はまだ恋も知らない。
    そんな二人だけの世界に青年が訪れたことで少女に変化の兆しが..
    老いを感じる男性にぜひ観て欲しい映画。
    キム・ギドク監督の作品にはいつもエロスを感じます。

  • THE BOW
    2005年 韓国
    監督:キム・ギドク
    出演:チャン・ソンファン/ハン・ヨルム(ソ・ミンジョン)/ソ・ジソク

    釣り客を相手に船上生活をしている老人が、幼い少女を拾い(あるいは攫い)、彼女が17才になったら結婚しようと勝手に決めて、船上で彼女を大切に育ててる。しかし16才になった少女は、ある時客としてやってきた青年に恋をしてしまい、嫉妬に狂った老人はいろんな手を使って彼女を取り戻そうとするが、少女は老人を置いて去ろうとする…追いつめれた老人が最後にとった行動とは…

    見方によっては、この主人公の老人というのはただのエロじじいです。まるで慈父のように少女を大切に育て、17才までは待とうと決めていたところはある意味偉いというか我慢強いとは思いますが、少女のほうでは親がわりの優しいオジサンくらいにしか多分思っていないわけで、そういう子を相手に結婚しようと(というかもうぶっちゃけ、その日が来たらヤッちゃおうと)それだけを楽しみにネチネチ少女を独占しようとする様は、妄執というか、変質的というか、彼のしてることはある意味一種の犯罪でもあるわけで。

    ただこの映画は、老人の行動を、そういう風には感じさせないのですよね。妄執は確かに妄執で、その執念ゆえに、信じ難い結末が引き起こされるわけです。

    青年と去っていく少女を乗せたボートに縄をかけて、老人が首を括ろうとしたあたりで、これで自殺して終わりかと思ったらドンデン返しがあり、そこで実は死に切れず縄を切っていた老人の姑息さに気づかず戻ってきてしまった少女と老人の結婚の儀式が延々厳かに続くあたりで、まさかこのままハッピーエンドではあるめえ、これで終わったらキム・ギドクじゃないだろう、と固唾を飲んで見守っていたわけですが、案の定ラストはホラー映画でしか多分見たことのないようなオチがつき(何が起こったかはあえて書きません)しかしそれが、本当に幻想的でただただ美しい、むしろ崇高な儀式として昇華されていたのが流石でした。

    少女役のハン・ヨルムは『サマリア』でも聖母のような慈愛をもって売春をする少女を演じていましたが、今回も笑い声以外は発さないセリフのない役どころでありながら、処女でありつつ娼婦のような無垢な色気を発揮していて、まさにキム・ギドク作品のミューズの存在感。色鮮やかなリボンや船に描かれた菩薩の色彩なんかと相まって、なんともいえない妖艶かつ可憐な少女っぷり。

    彼女が恋する青年は、韓流映画のラブコメにも出てきそうなタイプでしたが、そして日本でいうと山崎まさよしみたいな空気感でしたが、結果的に老人の妄執の証人となってしまうあたり、さりげないようでして難しい役だったのかなと思います。重い終わり方でしたが、不思議と不快感はなく、ただじんわりとした哀しさ、せつなさだけが残りました。

    (2007.02.02)

  • キム・ギドクの頭の中おかしすぎて付いていけない。いい意味で。

  • キムギドク(金基徳)監督 2005年 韓国映画

    台詞が極端に少なく
    淡々と 海の景色の中で ストーリーは進む。
    眼と顔の表情で、物語を奏でる。
    この作品は 老人ファンタジー物語。

    『あなたの弓は私を守り、夜の終わりに愛を奏でる。』
    弓となり、楽器となる・・・
    激しさと 豊かさが、つながっている。

    年老いて 人を愛することの
    たまらない痛さ。

    海に漂う 船の中で・・・
    老人(チョン・ソンファン)は 
    少女(ハン・ヨルム)が17歳になるのを待ち望んでいた。

    ハンヨルムの 眼の持つ やわらかさ 
    人を好きになることで 眼には喜びがみちる
    そして、
    激しく 非難する眼。
    海がたくさんの表情があるように 
    眼にこんなにも表情があるとは・・・

    映画の中での 何気ないしぐさが あやしく、かなしい。
    韓国にも こんなすごい女優がいるんだ
    と おどろいた。

    キムギドクのもつ『形式美』は、
    海を背景とした 結婚の儀礼が 色彩豊かで
    映画というものの 楽しさを教えてくれる。

    登場する青年は ノムテツさんによく似た雰囲気で・・
    あらら。どうした。青年・・・
    という感じである・・・。

    老人の持ついやらしさ、狡猾さ、嫉妬心、潔さ・・・
    老いることのせつなさ。
    老人は少女を愛してはいけない。
    老人は海を愛すべきだった。
     
    『弓のように張りつめて生きる。緊張のある生』

    老人よ。老いることに、潔くあれ。

  • やっぱりキム・ギドクですよね~。これもまた最低な人間が出てくる映画でした。そこがたまらないですわ。
    この映画の主人公の老人は、少女に対する「純愛」を気取っているんですが、実はそんなことはない。ただのロリコン童貞野郎なんですよ。
    自分の言うことをなんでも聞くように、誘拐してきた少女を10年間かけて育て、その女の子と結婚する日を勝手に設定して(しかも、思惑どおりに行かないとなるとその日程を切り上げてしまうという節操のなさ)、カレンダーにハートマークを書いているわけで、これはもう立派な犯罪者ですよ。しかもその少女から捨てられそうになると狂言自殺を図ったりするんで、最悪ですよね。
    まあ、こんな最低の男が出てくるのがキム・ギドクの作品で、しかも、そうした最低男に尽くす女が今回も出てくる。それが誘拐された少女なんですね。「男の妄想」炸裂です。
    もちろん、その妄想が妄想のままで終わったらただのAVなんですが、そうではないところでキム・ギドクのすごさが現われているんですが・・・。

  • キムギドク大好き。
    これもらしさがふんだんに出てて好きだなぁ。三度目の視聴。

    海に浮かぶ漁船で暮らす少女と老人。どこからか連れてきた少女を六歳から10年育て、老人はきたる少女の17歳の誕生日と共に訪れる結婚の日を夢見ていた。少女は物心ついたときから海の上からの世界と老人しか知らない。
    しかし釣り客としてやってきた大学生の青年に少女は心を奪われ、その日から少女と老人の間に溝が生じはじめる。

    他の作品にも増して色彩豊かで情緒的。青年は喋るけど外の世界の象徴にすぎない、おじいさんと少女の台詞はない。弓でかなでられる音楽と情景がまた良い。でもそういうことじゃない、ポエティックな美しさがある。

    おじいさんの狂気じみた純愛目線で観るか、少女の老人に対する家族愛とも親愛情愛ともつかないあやうい愛と青年への初恋の狭間に立った目線で観るか、それで評価もわかれるかもしれない。

    終盤まで最高だけどラストの方でおそらく誰もがわーおとなるので万人向けではない。そのままそれっぽく終わらせないのがギドクらしいんだけどね。ひねくれもののあなたにお勧め。えーい五つ星つけてしまえ。

  • 船の上で暮らす、老人と少女の物語。
    そこからして非日常。船を訪れる人の様子から現代なことが伺えるけれど、それさえも信じられない不思議な世界で、船に掲げられた色とりどりの旗と少女の服の色がなんとも美しかった。

    『今日も一日、
    あなたの弓はわたしを守り
    夜の終わりに愛を奏でる』

    このコピーの通り、胡弓で奏でられる音楽も情緒的。
    老人が少女に向ける感情は欲以外のなにものでもなかったけれど、言葉を一切交わさずに分かり合う二人の間にあるものが、愛じゃないとはけして言えない。

  • その老人にとって少女は全てだった。
    自ら命を絶ち切って尚、魂で少女と交尾をした、その思いや如何に・・・



    舞台は釣り船の上でのみ展開される。
    釣り船を経営する老人とまもなく17歳を迎える少女。
    彼らは年中船の上ですごし、6歳のころから少女は船以外の世界を知らない。

    物語はほとんど主役の2人での話。
    しかもお互い話せない。
    その2人に大学生の男が釣りをしにきて、少女が恋をしてしまい、
    平穏だった老人と少女の生活も陰りが見え始め、、、

    主役の少女は、同じくギドク作品「サマリア」で頭が割れても笑顔のまま死んでいった援交少女を演じたハン・ヨルム。
    「サマリア」の時のミステリアスな笑顔はそのままで、さらに色気が増している。

    最後まで一種の「弓」のような緊迫感がありセリフがほとんどないことを忘れてしまう。
    加えて美しい音楽に心を掴まれ時間を忘れ海に漂う。

    最後、少女は大学生の男と共に「外の世界」へ旅立つが、決してその先に幸せな未来が待っているとは思えまい。
    まあ、この作品はファンタジーなのでそっと胸の奥へ閉まっておくべきなのだ。

  • 美しく描かれたおっさんの欲望
    ロマンってやつなのかしらね

    おじさまと少女の話って少なくないと思うけど
    僻地(?)というところで「シュウシュウの季節」を思い出した。

    辿る道はまるで違って、「シュウシュウ〜」のほうが全然救われない結末なんだけど、
    ていうか真逆な構成なんだとおもうけど
    なんだろ
    不思議とこっちの方が物語として安心できる


    「弓」では庇護者であるおっさんがギラついてて
    そもそも「老人」と呼ぶには早すぎるだろよっていう
    弓がまだピンと張ってるんだもの

    「シュウシュウ」はその点でそもそもの安心設定があるからかな

    そこが男の監督と女の監督の差かしら?
    真逆だ。

    キムギドク監督の映画はこれで2本目
    もいっこみたのが「春夏秋冬、そしては春」
    だけなのでそれだけで云々云うのは憚れるけども、
    この二作をみて思ったのは
    人物とそれを取り囲む環境、アイテムが限定されていて、
    アイテムがストーリー展開においてとても重要で
    なんてことない日用雑貨でもファンタジーにおける秘密のアイテムくらいの意味合いを帯びていて
    そこから生まれてくるなんていうか生活の崇高な感じとか
    うまく言えないけど夢の世界と現実の狭間を行きつ戻りつしてる感じだ

    なに言ってんだ

    さいご、少女が悶えるシーンも
    その前に二人だけなんだからそこまでちゃんとしなくてもいい婚儀をちゃんと執り行ったことで
    説得力があった気がする
    (婚儀のシーン、それまで外を向いていた色とりどりのソファが中を向いていたのもよかった!)

    ストーリーだけだと吐き気すらする嫌悪感たっぷりの設定だけど
    なんでこんなに惹かれて見れちゃうんだろう

    ギドク監督の映画、もっと見なくては




    (2005/THE BOW)

  • キムギドク監督作観賞祭開催中。二作目。
    海の上で釣り船を経営する老人と、彼に6歳の頃に拾われてきた少女の物語。

    ☆5にするか迷った。
    物語そのものが倫理的な危うさを孕んでいるのを踏まえた上でも、ぞっとするほど美しいシーンがいくつもあった。なにより主役の少女の有無を言わせない生命感と美しさ(を通り越した妖絶さ)の説得力が圧倒的。寓話として強く評価したい。

    先日観た『うつせみ』の方と同じく主役である老人と少女が一切言葉を喋らない演出がとられているのだけど、不思議と喋らないことへの違和感はほとんどなかった。時々「そういえば喋ってないな」とは思うのだけどそれがあまり気にならないのは、観客が二人の中にある感情を感情のまま理解できるような撮り方がされているからだろう。言葉にするということは便利な一方で多くのものが失われてしまうから、感情を感情のまま伝播するっていうのはある種の理想系であり、その意味で監督が目指しているところは理解できる気がする。

    「自分」と「相手」と「世界」しか存在していないような、徹底して無駄を廃した構成など、共感する部分は多かった。

    老人と少女が身勝手に我をぶつけあいながら関係を刻々と変化させていく過程はゆったりとしながらも不思議な緊張感があって、それらを醜いととるにしても、美しいととるにしても、それは結局僕らの住んでいる世界の人間関係の縮図でもあるわけだよなあと思って、うぐぐぐぐ。

  • キム・ギドクらしい映画だなぁ、と。サマリアの時もそうだったけれど、何だろうね、あのハン・ヨルムの妖艶さは。美しすぎて、怖い。(12/1/15)

  • なんだ!この映画!
    驚きの連続であった!
    生まれて初めてキム・ギドクを見たのですが、好き嫌いわかれるよ!と言われていた意味を理解しました。
    私は好きとか嫌いとか超えて、驚きました。
    こんな映画が存在することが本当に驚きです。

    そしてなんてよくできている映画なんだろう。
    ラストは全然違うけど「フィッツカラルド」を思い出しました。
    船が山超えられんだから、これくらいありやろ!
    という思いを感じました。(ないよ、そういう思いは)

    映画は本当に何でもありなのだ。
    表現に現実なんていう縛りはいらないのだ。
    というより、これほどの不可思議が起こりうるある種の、狂気に片足突っ込んだような「聖性」がこの映画にはあった。

    少女がつながれていないヘッドホンに耳をすませたこと。何を聞いていたのか。
    船が沈んだこと。および勝手に動いたこと。
    青年がキスできなかったこと。および雄鶏を叩いたこと。

    ああ、久々に驚く感動をしました。
    すごい映画だった。

  • 深夜枠

    カレンダーにハートマーク描いて毎日×をつけていたり、マストに登って弓を弾いてみたり、おじいさんの行動がシュールで滑稽。ちょっと可哀想なくらい純粋。
    対して少女は、造作も表情も色っぽい。赤い唇が特に。女が美しさと純粋さを共存させていられる時期は短いなぁ…
    外の世界の、若い男を知ってしまえば、船の上の生活が異常でおぞましいものだと感じてしまうのは当然だろう。
    結局おじいさんは何者だったの?船の精…愛と妄執の化身…
    エロティックでミステリアス。
    必ず最後に愛は勝つ。

  • 少し前に見たので忘れている部分もあるけど、やはりあのファンタジックなラストに★一つを捧げて★4つ。

    悲しい恋の物語というより、醜い嫉妬に狂う老人が素敵というか、執着心に感心するというか。

  • こんなに言葉の少ない映画は初めて見た。

    主要人物2人、少女と老人は、一切言葉を発しない。
    弓占いの結果を伝えるときだけ、耳打ちする。
    あとは、笑い声と、泣き声だけ。

    少女がとにかく美しい。
    少女ってどうしてあんなに特別で、
    希望を与えてくれるんだろうか。

    老人が少女に抱いた絶対的な愛情が、
    一切会話が交わされない中でも充分伝わって来る。

    映画でしか表現できない作品だなぁと思った。
    深く、深く残る。

  • 『サマリア』で少ししか出なかったハン・ヨルム
    幼さの中にあるあの妖艶さ
    挑戦的な目、憎しみの目
    セリフがないだけに表情にうっとり

    弓占いの時にブランコに乗り
    老人を見つめる少女の目
    ゾクゾクするようなあの視線

    最後の最後で老人が身を投げて終わりかと思ったら
    さすがキム・ギドク
    なかなか面白いエンディングでした
    肉体的な結びつきより精神的な結びつき
    あの血は生々しいけど美しい

    海に空
    カラフルな船に少女の服に結婚衣装
    弓が奏でる音

    透けるような少女の肌
    老人の愛とも言えない愛

    美しいギドクワールド


    【Scene from The Bow by Kim Ki-Duk】
    http://www.youtube.com/watch?v=ltjT5IF4r10

  • 劇場にて鑑賞済み

  • だめだー
    やばいよー

    こんなに一人の監督にはまったことは過去になし

    本作は芸術ですね
    映像、音楽、そして主演のハン・ヨルムの危ういエロさが。
    こういう女優さんは普通の役(個性的でない役)できないんだろうな~という感じです。

    人間の汚い感情を剥き出しで表現するキム・ギドク。
    かなり好き嫌いがはっきりするんでしょうね

    最後は殺されるんだろうな~と思っていたが、浅はかでした。。。

全33件中 1 - 25件を表示

弓 [DVD]に関連する談話室の質問

外部サイトの商品情報・レビュー

弓 [DVD]を本棚に「観終わった」で登録しているひと

ツイートする