小説家を見つけたら [DVD]

監督 : ガス・ヴァン・サント 
出演 : ショーン・コネリー  ロブ・ブラウン  F・マーリー・エイブラハム  アンナ・パキン 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
3.82
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本棚登録 : 24
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4547462038296

感想・レビュー・書評

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  • この物語は「光」の詰まった小箱だ。
    ジャマールは生まれながらにして、才能と静寂な炎をもった青年だ。
    ウィリアムは、偉大な作家でありながら、心に傷を抱え、この世から自らを遮断している。
    人は、人生の黄昏時を迎えるにあたって口をつくのは、後悔ばかり。望みとは、叶うことのない希望に過ぎない。
    ウィリアムは、ジャマールのまだ小さくかよわい才能という光を守り育てた。
    そして、ウィリアムは、黄昏時を目前にして、自らの光をジャマールにたくした。
    その才能という2つの光が合わさり、ジャマールの未来は、これまでにない光を放つことだろう。
    人は、自分のやりたかったこと、自分の意思を自分がいなくなってからも受け継いでくれるものを欲する。
    まさしく、ジャマールは、ウィリアムの消えかかっていた光を再び輝かせ、ウィリアムはその光をジャマールに託した。

    ジャマールの母は、ジャマールの光を見守り、兄は、ジャマールとウィリアムの光の橋渡しをした。
    この物語は、光とその光の暖かさに満ちたものだった。

    最後にウィリアムが残した、ジャマールへの手紙、そして作品は愛に満ちていた。

    この贈り物は、きっとこの先ジャマールが苦悩にぶつかっても、彼をささえる力になるだろう。
    この小説の大好きな、こころに静寂な炎をもった青年が、偉大だが少々風変わりな小説家に出会ったのは、必然のように思う。
    小説家として、自らの作品に人の文章を混ぜることは、とても勇気のいることだと思う。その上小説の肝ともいえる序文をジャマールに託して、この世をさったウィリアム。これは、まさに2人の間のゆすぎない信頼を表していた。
    そして、そのウィリアムの最後の贈り物は、2つの才能という光が合わさり、あたらな光が放たれることを強く予感させた。

  • 良い映画です。感動の嵐とか超大作ではないけれど、見終わったあとでは気持ちがあったかくなります。

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