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- / ISBN・EAN: 4547462038661
感想・レビュー・書評
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圧巻!
「冷血」を再読したくなった。カポーティは「冷血」を書くために生をうけたかのようだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
地上波放送録画を、日本語吹替えで鑑賞。カットあり。
冒頭から、カンザスの田舎町の風景を捉えた画面が非常に美しく印象的で、室内のシーンでも独特の美意識を感じました。
米アカデミー主演男優賞を獲った、フィリップ・シーモア・ホフマンの演技も素晴らしいです。始めは吹替えのトーンに違和感を感じたけど、副音声でオリジナルもいわゆるオネエ風の話し方なのが確認できたので、納得しました。衣装(バーグドーフのマフラーや、くるぶしまであるコートなど)の効果もありますが、手や指の動きが主人公を強く印象づけ、表情の細かい変化から様々な感情が読み取れました。
静かですが、とても見応えのある映画だったと思います。 -
観客に推測させる余地を残したうえで、監督が描こうとしたカポーティの姿やペリーの姿が浮かび上がる。
さりげない音楽の使い方や映像の美しさ、
絶妙な心理戦に目と心を掴まれた。
カポーティの演技はもちろんだけれど、
ペリー役のクリフトン・コリンズJrの演技がすごかった。 -
作家トルーマン・カポーティがノンフィクション「冷血」を執筆するまでを描いた映画。アラバマの田舎町で一家4人が殺害された事件。興味を持ったカポーティは関係者への取材に向かう。関係者との交流を通じて、事件に苦悩するカポーティがよく描けている。
重い題材だけに好みが分かれるかも。
主演のフィリップ・シーモア・ホフマンはこの映画でアカデミー主演男優賞を受賞。 -
結末を書きたいけど、書けない。書くってことは・・・
欲望と愛情の間。本当の『冷血』は何? -
実際に居た小説家をモチーフにした話。
最初、どんな話かすごく掴みづらい話だったんだけど。
徐々に引き込まれて行って。
重い話です。そしてすごく示唆がある。
これをどう感じるかで、倫理観を問われる。
仕事には感情がないと駄目だなぁと思うはず。
是非見てほしい作品。 -
トルーマンカポーティの半生をつづったドラマ。
カンザス州で起こった一家惨殺事件を取材し、「冷血」を書き上げるカポーティ。
見栄っ張りで、自分を良く見せようとし、自分の作品のために
犯人達を利用する。
死刑が確定したとき、親友に「彼のために何もしてやれなかった」「助けたくなかったんでしょ。」と親友。
カポーティは「冷血」は絶賛を浴びたが、その後一冊も書き上げる事も無く、アルコール中毒で死亡。
本筋とは関係ないが、絞首刑のシーンは衝撃的。死刑はやはり人道的にいかがなものか。死刑とはいえ、殺人のシーンをみんなで傍観しているのは。。。