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- / ISBN・EAN: 4988102349134
感想・レビュー・書評
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人生で初めて映画館で2回繰り返して観た映画。かといって、何か強く印象に残ったわけでもなかった。おそらく彼の名に誘われて何となく足を運んだのだと思う。映画を観ながら、僕はむしろNHKのドキュメンタリー『20世紀の証言 カルティエ・ブレッソン』の方がおもしろいよなぁーと思っていた。というのは、視聴者へ見せる方法として、この映画の音楽や映像にみるような冗長的で凝った演出が、かえって彼の話しの邪魔をしているように思ったからだ。一方、NHKはインタビューと彼の作品や来歴とを二つに分けて実直に構成してあるから、彼の話しにじっくり耳を傾けることができた。またパリの街角や作品に重なって流れる音楽のチョイスもセンスがよくって、僕はテープが擦り切れるぐらい、何度見返したか数知れない。とまぁ・・・横にそれてしまったが、お待ちかねのメインディッシュなら、彼の写真集成でどうぞ。
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カメラ買うたびにこのDVD見ちゃいます。ホント『決定的瞬間』の言葉の通り切り取る瞬間がすべてなんだね。
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アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真が好きだ。どこかユーモラスな構図とか、会話の途中のような被写体の表情とか、好きなところを探せばいろいろあげられるけど、どうしてこれほど好きなのかは、実のところ今もよくわからない。でも、見た瞬間から強烈に好きだった。
この映画は、カルティエ=ブレッソンが亡くなる前年に撮影されたドキュメントフィルムだが、彼がシャッターをきる時を模して「ボーン!」と、まるで銃の引き金を引くような仕草をするところがほほえましい。でもその集中力と観察力とシャッターチャンスを感じる本能で、嘘のような、奇跡的なあの瞬間を絶対外さなかったんだな。
カルティエ=ブレッソンの写真は「決定的瞬間」の言葉とともに有名だけど、この言葉が生まれる元になった写真集のタイトルは、本当は「逃げ去るイメージ」という意味だったらしい。なんとなく、こちらの言葉の方が、ピッタリくる感じ。あっという間に変化してしまう瞬間を、すかさず捕らえているイメージがあるから。「決定的瞬間」というと、その「瞬間」の形をあらかじめ思い描いて待ち構えている感じがするが、カルティエ=ブレッソンの写真には、そういう感じはしない。ような気がする。
とにかくカルティエ=ブレッソンが、「構図が美しい」ことにこだわっていたことが、よくわかる。彼自身の写真への淡々とした見解や、アーサー・ミラーやイザベル・ユペールなどの語るカルティエ=ブレッソンのコメントも楽しい。 -
作品を手に 一言二言本人がコメントするのがうれしい
勉強になります
同じ言葉が何回もでてくるのは 編集の仕方なのかしら?
作品を素手でベタベタさわってて好感もちました 自分の作品だしね
焼いてもらってたけどね
倉庫でスケッチみてたときも 扱いが雑だったな -
ブレッソンの写真が素晴らしいことはよく分かったが映画としての面白さは予告編で十分なほどにほとんどない。
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正月に写真美術館で写真見て、構図の上手さと、それ以上にポートレートの良さに感動(特にジャコメッティ、マティス)!
DVDも良かったです。何せ老年の本人が出てくる。そのくせ多くを語らない。音楽もいい。写真芸術の良さがようやくわかってきた気がしました。 -
まずは人生ありき、
なのだ。
写真ありきではない。
その思いは間違ってなかったなーと、
「人生を味わい生きてきた」好々爺然としている、
アンリ・カルティエ=ブレッソンを見ていて思いました。
でも、写真とは切っても切り離せない、
彼の歴史。
私もあんな風に生きてゆきたいと、
写真家以前に人生の先輩として、
観ていてとても感激してしまいました。
写真て、やっぱりいいねー。
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グールドの音楽もすごくよくマッチしてる。
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瞬間をきりとる天才
観る天才 -
この人の写真大好きです。
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[HENRI CARTIER-BRESSON - BIOGRAPHIE EINES BLICKS/HENRI CARTIER-BRESSON: THE IMPASSIONED EYE スイス・フランス2003]
2006.09.16.-09.22. シアターキノ 公開