紙屋悦子の青春 [DVD]

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監督 : 黒木和雄 
出演 : 原田知世.永瀬正敏.本上まなみ.松岡俊介 
  • ¥ 2,499 (参考価格 ¥ 4,104)
  • バンダイビジュアル (2007年6月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4934569626929

紙屋悦子の青春 [DVD]の感想・レビュー・書評

  • えーるピア上映会。
    『紙屋悦子の青春』は、松田正隆による戯曲を黒木和雄が原田知世主演によって映画化した2006年作品で、同監督の遺作となった。
    舞台を見ているようなゆっくりとしたいわゆる長回しの場面展開、朴訥な九州弁、戦争がテーマなのに一切そのシーンはなく、云わば銃後の世界を描くことでのその理不尽さの中、特攻志願の青年が、恋心を持つ女性を親友に託する青春物語。
    原田知世の美しさ際立ち、本庄まなみも好演(ちょっと場違いともとれる!?)。
    偶然、「70年目の証言 あの戦争を語る」という本を読んでいた最中で、余計空襲等戦争のリアリティを感じた。

  • 会話から登場人物のキャラクタや、それぞれの関係性を推測していく静かな映画でした。戦争の状況がすべてつつましい食事の並ぶ丸いちゃぶ台もしくは客間のおはぎやとっておきの静岡茶とともに、伝わってきました。

  • 原田知世のかわいさ、透明さがこの映画の第一義。
    とにかく純粋でかわいい役。
    「青春」という題であれば、もう少しいろいろドロドロしたところがあることが垣間見れたり、生き方の性急さ、不器用さのようなものが感じられれば良かった。
    時代、社会に翻弄される命と、その悲しみ。淡々とした日々の中の幸せ。がストレートに表現される。(それがこの映画の良いところ、気持ちの良いところでもあり、物足りないところでもある。)
    セリフのある意味セリフらしいしゃべり方は、小津などの不可思議さとはまた別だが、不可思議なリズムのセリフという味がある。演劇が原作であることがわかる、ある意味少し映画としてはアンマッチな感じ。いっそのこと、素人俳優を採用し、手持ちカメラでドキュメンタリー風にとるのも面白いのでは。
    いい意味にも悪い意味にもベテラン監督の余裕(遊び)が感じられた。

  • 2回試聴。紙屋悦子は鹿児島で戦争の時代を生きていた。死が身近にある毎日。みんな、それでも普通にしていて、お茶がうまいと笑う。お茶にまつわるエピソードで笑う日常。好きな人がいるのにお互い好きなのに、言うことはできないのは明石少尉は飛行機乗りだから。明石少尉の紹介で永与少尉にあう。お見合いのために残していた小豆でおはぎを作る。明日はお見合いなのに兄は熊本の工場へ徴用されたり、お見合いできた明石少尉と永与少尉は勝手に家にあがりこんできてたり、静かな日常のなかで楽しさや動きが盛り込まれている。お茶の間や客間だけやし、ほぼ会話だけどこの薩摩言葉が雰囲気を作っているのかもしれない。おはぎとお茶と桜、それに悦子が笑うと幸せな景色が見える。波の音は静かな世界の音だ。でも、戦争は近くにあって明石少尉は沖縄奪還作戦で逝ってしまう。紙屋悦子の日常には死がまとわりつく。それでも戦後を永与と生きて病院の屋上でまた波の音を聞くのが、死を予感させた。

  • 舞台を観ているような映画だった。
    声高に叫ぶのではなく、丁寧に日常をえがいた静かな反戦映画だった。

    2006年 111分 日本 BSプレミアム
    監督 : 黒木和雄
    出演 : 原田知世.永瀬正敏.小林薫、本上まなみ.松岡俊介

  • 終戦の年。戦争末期。戦時下にあった日本の、ある家の、とある日常を描いた映画。

    その家の茶の間の窓からは庭の立派な桜の木が見え、春になると満開の花が華麗に咲いていた。

    ほとんどシーンが、その茶の間での会話劇。
    なにげない日常の会話からは、その家の過去や明日や、今のことがわかる。

    当時にとっては「戦争」とは、当たり前の日常であったのだということが、現代に生きるわたしには、とても切ない。



    長崎原爆が落ちる前日のある家族を描いた「TOMORROW 明日」も、おだやかで朗らかな日常が明日に消えてなくなってしまったことが痛切で心にに残ったけれど、
    この映画は、ごく日常のドラマがさらに洗練されているなと思った。

  • 劇作家・松田正隆が自らの母親の実話を基に書き上げた戯曲を名匠・黒木和雄監督が映画化した戦争ドラマ。太平洋戦争末期を舞台に、海軍航空隊に所属する2人の若者と、一人の純朴な女性との瑞々しくも切ない恋と友情を静かに見つめる。出演は、原田知世、永瀬正敏、松岡俊介。

  • テンポのいい会話がいい。
    つまらないことをいつまでもしゃべり続ける中に「愛」が感じられる。
    日常は愛に満ちたおしゃべり。
    その日常に裂け目ができる。
    それが戦争であり、無駄だとも思える死。
    テーマの重さと、軽快な会話のコントラストが涙を誘う。

  • 戦時中の、ひとりの女性の恋模様がたんたんと映し出されている。まさに青春。の一頁。

    少し盛り上がりに欠ける気もするが、それはBGMがないからかな。
    その分、薩摩弁のリズミカルさが耳に残って、個人的に良かった。

    明石と悦子と永与と。それぞれが相手を大切に想っていて、その想いをそれぞれが汲んでいて、それでも、どうしようもないところがどうしようもなくあって。
    それは切ない気持ちにさせるものなのだけれど、同じぐらいあったかいものに感じた。うん、悪くない。

    さて真面目な感想はここまで。
    いやー笑った笑った。
    一人で観てて良かった。もうむず痒くって。明石と永与が、もう男子高校生にしか見えなくって。予想以上にもだもだできる映画だった。
    とくに永与の弁当箱のシーンはツボ。噴き出した。ああいうの好きだー。
    電子回路の弁当箱・・・見たかったな!

    観終わったら、ちょっとお見合いしたくなる映画だ。

  • 原田知世、素敵☆
    最初本上まなみが何言ってるかわかりにくかったけど、かわいくて。
    2人とも、ほっこりしてて癒される。

    原田知世と本上まなみと小林薫と3人でゴハン食べてるシーンはくすりと何度も笑えた。

    永瀬の弁当箱にも笑った。

    原田知世と松岡俊介の気持ちもせつないけど、全部わかってる永瀬もまたせつない。

    戦時中はこういうことあったんだろうな。

    シーンの転換も少なくセリフが延々と続く映画だったけど、出演者が個人的にみんな好きなのもあり、良い映画だった。

  • 黒木和雄監督の遺作。

    「戦争への静かな抵抗」といわれるだけあって、
    戦闘シーンは一切なく、紙屋悦子の恋心と
    それをままならないものにさせている戦争ーという切り口。
    流血や直接的な死の描写は一切ないけど、
    恋愛という共感しやすい感情から描いているので、
    静かだけど、ずーんと響く反戦映画。

    主人公の悦子と明石は想い合っているにも関わらず、
    互いに気持ちを伝えることさえもできず、
    明石は親友の永与に悦子を託して戦地へ向かう。
    その気持ちを理解しつつ、自分の悦子への想いを不器用に
    表現する永与。

    登場人物たちのやるせなさ、切なさ、悲しさと、
    実直さとやさしさが、ちょっと笑えて、かなり泣ける。

    ラストの桜のショットが、ミニチュアに見えちゃっても、
    長まわしに多少眠くなっちゃっても、
    老け顔メイクが馴染んでなくて笑っちゃっても、
    いいんだ。多分そう思ったのは、私だけじゃない。

    それでも、おつりが来るくらいいい映画。

  • 解説:

    劇作家・松田正隆の戯曲を名匠・黒木和雄監督が映画化した戦争ドラマ。

    太平洋戦争末期を舞台に、海軍航空隊に所属する2人の若者と、一人の純朴な女性との瑞々しくも切ない恋と友情を静かに見つめる。

    昭和20年の春、鹿児島の片田舎。

    両親を失ったばかりの紙屋悦子は、優しい兄夫婦と3人で慎ましい毎日を送っていた。

    彼女は海軍航空隊に所属する明石少尉に秘かな想いを寄せていた。

    ところが悦子に別の男性との縁談が持ち上がる。相手は明石の親友、永与少尉だった。

    それは明石自身も望んでいることだと聞かされ、深く傷つく悦子だったが…。

  • 何度見たか分からない。
    大切で大好きな作品。

    初めて見たときは、
    神田の映画館で、就職試験の帰りで、
    おなかがすいたままみたから、
    おはぎに心奪われたけど、笑
    今でも見るたびにおはぎつくりたくなるー

    戦争をどストライクで撮るのではなく、
    こういうやりかたもあるんだ、と思った。

    登場人物全員が、愛すべき先人。

  • 長回しの積み重ねでひとつの物語になるなら、
    この毎日もカットのない長回しを演じているもんかも。

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