パプリカ [Blu-ray]

監督 : 今敏 
出演 : 林原めぐみ  古谷徹 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
4.03
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本棚登録 : 347
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4547462040893

感想・レビュー・書評

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  • 医療研究所が開発した、他人の夢を共有できる画期的テクノロジー“DCミニ”が盗まれた。それを機に研究員たちが、次々と何者かに支配されるかのように奇怪な夢を見るようになる。
    謎の解明に挑む美人セラピスト千葉敦子は、極秘のセラピーを行うため、性格も容易もまったく別人格の“夢探偵パプリカ”に姿を変え、クライアントの夢の中へと入り込む。
    ところが完全に操られた夢の中で、おぞましい罠がパプリカを待ち受けていた。
    筒井康隆の傑作小説をアニメ映画化。
    クリストファー・ノーラン監督の「インセプション」に影響を与えているカエルや人形などが巨大化して大名行列したり目まぐるしく海や密林やホテルに舞台転換したりする奇想天外な夢の映像の数々、セラピストとクライアントが無意識を反映した夢を共有することでセラピーに生かす目的で開発された装置DCミニを悪用して他者の妄想を暴走させる陰謀にセラピスト千葉敦子/夢探偵パプリカや研究室理事長の島が夢と現実を行きつ戻りつして立ち向かうストーリー、パプリカのクライアントの刑事粉川のトラウマや千葉敦子に片想いしている研究者の時田のコンプレックスや研究室の理事長島や精神科理事長の乾の誇大妄想がストーリーに絡み、現実と夢が入り交じり侵食し合い人々の妄想と欲望が暴走するカスタロフと千葉敦子たちそれぞれが己のトラウマやコンプレックスと向き合い昇華させるドラマが組合わさったクライマックスは圧巻。
    現実の枷から解き放たれて万能感の赴くまま自分の欲望や妄想を暴走させたいという密かな欲望が人間にあるが所以の危うさ、夢を見ることの素晴らしさと危うさ、自意識と無意識の対立、哲学的なテーマを含んだ傑作SFアニメ映画です。

  •  絵がチョーキレイで好みだった。画面の隅々まですごい発想力で仕上がってて見てるだけで本当に面白い!
     そしてこんなに細かいところまで動きます! っていう驚き。映画だからこそなのか。すごい。
     アニメのことはよく分からんけど、こういう映像を作るのはすごく描くの大変だろうけど、楽しそうっていうか、やりがいがありそうだと思った。
     美人と超デブのカップルとか素敵すぎますね……。

     あと音楽がすごく好き。「白虎野の娘」いいなあ。

     パレードの中にハマーン様みたいなのがいて笑った。

  • ときどきふっと観たくなる。
    で、観終わったあと何かを浄化した気分になれるいい映画。
    日本語ですが、字幕付きで見たほうが楽しめる箇所があります。

  • 子供の頃観たけどちょっと難しくてイマイチ理解出来てなかったのを補完。アニメーションの素晴らしさに目が行きがちだけど、キャラクターそれぞれの心理が言葉じゃなくて映像で簡潔に表現されてるんだなぁと改めて感じたかな。

  • 時田君のサイズ感が所々違っていたのはご愛敬。小説では表現しきれないイマジネーションの世界がここにはある。日本のアニメ、おそるべし!

    『パプリカ』は、2006年の日本のアニメーション映画。監督は今敏、原作は筒井康隆による同名の長編SF小説。企画から完成までの制作期間は2年半。
    キャッチコピーは「私の夢が、犯されている―」「夢が犯されていく―」。
    本作はアメリカでも公開されており、公開19週目には興収が87万ドル(当時の円換算(115.5円)で1億円)を突破した。当時のアメリカでは、日本の劇場アニメが興収1億円を突破したのは2005年の『ハウルの動く城』以来2年ぶり(通算12作目)であり、なおかつ成人向けを示すR指定の劇場アニメが興収で1億円を超えたのは2003年に公開された『カウボーイビバップ 天国の扉』及び『パプリカ』の2作品だけであるという。
    映画批評サイトRotten Tomatoesでは批評家から84%、観客から87%の肯定的評価を得ている。
    2010年に逝去した今敏の一周忌にあたる2011年8月25日、ドリパスによる追悼企画として『パプリカ』および『東京ゴッドファーザーズ』の連続上映するレイトショーが新宿バルト9にて開催された。また、作品の上映間にはドリパス設立者の五十嵐壮太郎をホストとして、『パプリカ』で主役を担当した声優の林原めぐみが登壇してトークショーが行われた。
    ハリウッド・リポーター選出の大人向けアニメ映画のベスト10において8位にランクインした。

    パプリカ/千葉敦子は、時田浩作の発明した夢を共有する装置DCミニを使用するサイコセラピスト。ある日、そのDCミニが研究所から盗まれてしまい、それを悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するようになる。敦子達は犯人の正体・目的、そして終わり無き悪夢から抜け出す方法を探る。
    原作者の筒井自身が監督の今敏との対談で映画化をして欲しいと語ったものが実現した。
    古谷徹が肥満体の時田役の声のイメージに悩んでいた際、スタッフに「アムロのままでいいですか?」と尋ねたところ、快く了承された。
    作品中の映画館のシーンでは『パーフェクトブルー』『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』など歴代今敏監督作品の看板が居並ぶ先、作中にて上映中の「夢見る子供たち」をパプリカ(千葉)が粉川に勧め、入場切符を購入した場面でスタッフロールに切り替わる。
    (ウィキペディア)

  • ずいぶん昔に原作を読んで、ああ、筒井康隆だなー……と思って、映画化されたときもスルーしていたのだけど、最近よく名前を聞くので見てみた。
    原作はもうほとんど覚えてないけど、やっぱり「筒井康隆だなー……」と苦手に思う部分と、映像・音楽表現の巧みさに唸る部分があって、あのグロテスクさを今見ることに意味はあったな、と感じた。

  • 筒井康隆の原作をアニメ化

    映像はよかったが、ストーリーは今ひとつ骨太さにかけた。

  • これは素晴らしい。今敏さんはつくづく残念です。クリエイティブな人はみんな膵臓やられるのか。そして音楽は平沢進。これまたすばらしい。P-MODELとかちゃんと聞いてみようかな。と思う。パレードのところだよね。あと、きぐるみシーンと私が表現するあのシーンはすげえ。アキラ的なところも随所に感じたけどそりゃそうか。

  • 見て良かった!
    ファンシーでグロテスクな夢の世界の描写が何とも言えず良かったです。inceptionの日本アニメ版のような感じ。

    何より軽快に夢を渡り歩くパプリカがキュートでした。笑

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著者プロフィール

今 敏(こん さとし)
1963年10月12日生まれ。北海道出身。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒。漫画家、アニメーション監督。大学在学中の1985年、ちばてつや賞を受賞し、漫画家としてデビュー。漫画作品としては『海帰線』、『ワールド・アパートメント・ホラー』、短編集『夢の化石 -今 敏全短篇』(以上 講談社・刊)、『OPUS』上・下巻、『セラフィム 2億6661万3336の翼』(以上 徳間書店/復刊ドットコム・刊)がある。
1990年以後、劇場用作品を中心に、美術設定やレイアウト担当としてアニメーションの世界でも活躍。1998年には、映画『パーフェクトブルー』で初監督。その後、2002年『千年女優』、2003年『東京ゴッドファーザーズ』、2006年『パプリカ』を発表し、世界各国の映画賞を受賞。また、2004年には、TVアニメ『妄想代理人』を、2007年には短編アニメ『オハヨウ』を制作。
2010年8月24日逝去。享年46歳。

「2023年 『今 敏 MANGA選集 3 海帰線 [ワイド版・生原稿ver.] KAIKISEN』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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