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- / ISBN・EAN: 4547462040992
感想・レビュー・書評
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少年期のみずみずしさとかけがえのなさを、現在の視点からの「語り」と「回想」、そして、さらなる「過去」という巧みな組み合わせで描いており、感傷と温かな気持ちで見終えた作品。
仲良し四人組の、ゴーディ、クリス、テディ、バーン。12歳の彼らは、ある夏の日、好奇心と虚栄心から、森にあるという「死体」を探す旅に出た。
一見、少年らしい無邪気で無謀な冒険に見える四人の珍道中は、ふざけあったり、けなしたり、助け合ったりしながら、とても賑やかに進んでいく。
けれど、四人の家庭環境はそれぞれに複雑な事情を抱えていて、彼らの無謀ともいえる旅は、少なくない現実逃避の意味もあって…。
ゴーディとクリスの、互いに抱えていた心の傷や苦しみ、そして、迷いを、誰よりも理解し、相手が心の奥底で求めていた言葉をごく自然に送りあった親友関係には、もらい泣きしてしまいました。
多感な時期に、親にも関心を払われず、たった一人孤独にもがいていた時に、親友からそれぞれに欲しい言葉をもらえたから、彼らは未来を掴むために頑張り、「今」を築いたんだなあ…と。
(私も、ものすごく苦しい時期に、親友の言葉に救われたことがあって、それを思い出したせいもあるかも…。)
一緒にいた時間が人生のほんの一瞬だったとしても、苦しい時に、そばにいて、理解してくれて、一番欲しい言葉をかけてくれた友達の存在って、それだけでもう、十分だと思う。
この物語には、なつかしさや感傷だけでなく、実はある大きな「不幸」と「悲しみ」、そして、「意外なこと」も含まれているのだけど、それも含めて、人生の機微を感じられる、良い作品でした。
(作品鑑賞後、ものすごく親友に会いたくなり、連絡いれました。
全てが明かされるラストシーンを通じて、会わなくても親友なのは変わらなくても、会えるのなら会っておかなきゃ、というとても切実な気持ちになりました。)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容紹介 (Amazonより)
12才の夏、 誰も大人になんかなりたくなかった……。
【ストーリー】
1959年オレゴンの小さな町。文学少年ゴーディをはじめとする12才の仲良し4人組は、行方不明になった少年が列車に轢かれて野ざらしになっているという情報を手にする。死体を発見すれば一躍ヒーローになれる!4人は不安と興奮を胸に未知への旅に出る。たった2日間のこの冒険が、少年たちの心に忘れえぬ思い出を残した………。
不朽の名作をこの歳になって初めて観ました。
このくらいの男の子って冒険心や好奇心が旺盛ですよね。女の私にはいまいちよくわからない感情ですが...
帰って来た4人は一回りも二回りも成長したのだろうなぁ...
『24』のジャック・バウアー役のキーファー・サザーランドが出演していて めっちゃ若くて一気にテンションが上がりました♪ -
丁度12歳の頃、同級生の女子達からは絶大な人気があった『スタンド・バイ・ミー』。当時TV放映されて、ちゃんと観たような観なかったような感じだったけど「何がそんなに良いんだろう・・・」と思ってた記憶がある。
あの年代って、女子の方が先に大人に近づくもんね。
男子はクソバカなガキだし(笑)。
男の子の世界と女の子の世界ってやっぱり違って、
それを外から見るような感覚があるのかも。
今年はちゃんと観てなかった「名作」映画をちゃんと観るぞー!
と決意を固めたので、
30過ぎて初めてセックスピストルズを聴くようなドキドキ感で鑑賞。
・・・特に心揺さぶられることはなかった・・・けど・・・
主人公の兄貴のとこで泣きかけたなあ・・・
しかしあの帽子は一体・・・
秘密基地はもちろんだけど、
子どもの頃線路の橋を渡ったことがあって
あと、ヒルに血を吸われたこともあって
どれもこれも懐かしかった。
しかし、クリスみたいな聡明なやつはいなかったなあ・・・
そこがやっぱりこの映画のキモだと思う。
あの4人は、非常にリアルなんですよ。
自分はやっぱりゴーディ的だったし、
テディのようにイカれてはないけど、基本みんなあんなだったよ(笑)。
リアルなんだけど、リバーフェニックスだけ体格がデカい・・・
と思ってたら、彼だけ14歳だった。
そしてキーファー・サザーランドの存在感!!
あの迫力!!
違う観点から。
時代設定が1959年の話で、原作のキングも、
監督のロブ・ライナーも、大人ゴーディ役のリチャード・ドレイファスも
三人とも1947年生まれの同学年なんですな。
特に、ロブとリチャードはティーンの頃から親友だったそうで。
なのでこのお話は、三人が12歳の頃の共通した感覚。
だからリアルなんじゃないかな。
リバー・フェニックスの例の泣くシーン。
「過去のつらいことを思い出して」泣いたそうだけど、
我々は彼の壮絶な人生を、今や情報としては簡単に知ることができる。
どうしても切なくなるよなあ・・・
リバーとベック・ハンセンって同い年なんです。
どちらも親がヒッピー世代。
カートなんかもトレーラーハウスに住んでたりして
ヒッピー世代の子どもがジェネレーションXで、
オルタネイティヴ世代だったんだけど・・・
'93、4年に立て続けに死んでさ。
だからそのへんのことを考えると、切なくなります。 -
観るのは2回目、でも前に観た時のことは殆ど覚えてない。
友人はこの映画を観ると、等身大の自分に戻ってこれると言っていた。
ああそうだった、と、爽やかな気持ちになれると。
この映画を観て、等身大の自分に戻ったのは私も同じ。
でも私の場合、爽やかさは一切なく、明るい未来がなにも見えなかった子供の頃のように、途方にくれた気持ちになった。
自分はまだ12歳のあの頃のまま、傷ついた子どもなのだと思い知った。
父親を馬鹿にされて泣いたテディはどんな大人になっただろう、
主人公は父親に愛されていないという痛みをどうやって超えていったのだろう、
クリスの人生は良きものだっただろうか、
(バーンは……まあ……心配いらなそうかな笑)
2日間の冒険を経て彼等は大人になっていく。
でも私はこの2日間の中に取り残された気分になった。
泣いていたクリス。私の心はあの森から、帰ってこれない。
フィルムの中、永遠に12歳のままの少年たちと、心の時を共にしている。
(どうやって大人になっていけばいいんだろう)
それはそれとして、リバーフェニックスのあまりのカッコよさ、瞳の美しさには本当にまいったな、
私が男の子だったら絶対真似してるなあ。
今回は感情移入しすぎで細かいところあまり観れなかったから、ここが良かったとか詳しく語れないな。分離できない。
また観たい。
パイのシーンは悪趣味すぎたけど、ちょっと笑えた。 -
男はみんなバカで、ナイーブで、哀しいのである。
いつも泣く寸前まで行く映画だが、安い涙は流れない。 -
何度も観ました。多分映画の中で回数的には1番多く観ているんじゃないかと思う。時々思い出して何度も何度も観たくなる名作。
観るたびに違う角度で観る事が出来て観るたびにいろいろなことを自分の中で発見させられる。
なんてことない日常でもこのくらいの年齢のときには何でも全て特別なことに思える。そんな時期の少年たちのきらきらとした眼差し。切なさと面白さとのかみ合いが絶妙です。
面白いところはとびっきり面白い。トラウマ的強烈なものを残して行くシーンもいっぱい。パイ食い競争のお話や沼でヒルにあそこ食われて気を失うシーンとかそういうインパクト含めてハラハラドキドキがすごい。
ただでさえ危なっかしい子どもたちで出来事全てがハラハラなのに。笑
音楽、脚本、役者、どれを取っても最高だと思う。
50年代オールディーズ満載な本作のサントラたまらんです。オールディーズ代表曲等を適度に混ぜつつチョイスが絶妙ですので。
脚本は原作がスティーヴン・キングなだけに安定した面白さと鋭いテーマ性がありますよね。その原作を生かしながら繊細な少年たちの心模様やドラマを上手く入れ混ぜられたものだと思います。
役者は4人ともみんなこれ以上ない適役。
とくにクリスとゴーディーに関してはね。
やっぱり今更言うまでもないけどリヴァー・フェニックスがガキんちょとは思えぬ貫禄とイケメンっぷり。
ゴーディー役の子の華奢で愛らしいながらも大人と子どもの脇に立たされているなんとなく脆くて不安定な感じがいいです。この二人の掛け合いがすごく切ない。
印象的な台詞が多過ぎて・・・これらの台詞は人生の勉強になるんじゃないかな。12歳の台詞だけど深みがすごいです。 -
歌のイメージが先行してしまう映画。観終わった後は正直なんやこれと思った。
ストーリーは、少年4人が死体を探しに線路沿いをプチ冒険するというシンプルな物語。
今思い出すとまた観たい。大人になってあの映画が恋しくなる。また観たいと思う。それは、特にメッセージ性のないメッセージ。子どもにとっての「世界」「好奇心」「友情」「恐怖」「秘密」そういった言葉は勝手に大人になって、、、言葉でくくってしまっている。
本当は子どもは何も考えていない。当たり前の行為のなかに、当たり前のような物語があって、ハプニングや、ドラマ性なんてない。この映画は子ども心の日常が詰まっていて、小さな冒険を通じて、子どもでは分からない大人をドキドキさせる映画だ。
名曲にしめくくられるこの映画が名画だと賞賛される理由は、じじぃになるほど、観たくなるからだろう。
今の価値観では☆3 -
1959年オレゴンの小さな町。文学少年ゴーディ(ウィル・ウィートン)をはじめとするクリス(リバー・フェニックス)やテディ(コリー・フェルドマン)やバーン(ジェリー・オコンネル)12才の仲良し4人組は、行方不明になった少年が列車に轢かれて野ざらしになっているという情報を手にする。
死体を発見すれば一躍ヒーローになれる!
4人は不安と興奮を胸に未知への旅に出る。たった2日間のこの冒険が、少年たちの心に忘れえぬ思い出を残した・・・・・・。
スティーヴン・キングの青春小説を映画化。
いつも木の隠れ家で遊ぶ仲良し4人組が、行方不明の少年の死体を探すひと夏の冒険を、有名な鉄橋の上で汽車に追われたり、フットボール部で活躍した兄の葬式で父から「お前が死ねば良かったのに」と言われたことに悩んでることをゴーディがクリスに打ち明けクリスが慰めるシーンやろくでなしの父と兄のせいで給食費をくすねたと疑われていることをクリスがゴーディに打ち明けるシーンや入院した父を馬鹿にされたテディがスクラップ置き場のオヤジに食ってかかるのを仲間達が助太刀するシーンや夜の森で代わる代わる見張りに立ってコヨーテの吠える声に怯えたりするシーンなど喧嘩して仲直りして悩みを分かち合うかけがえのない冒険のエピソードの数々で描かれていて、少年期を懐かしさと切なさで追体験出来る青春アドベンチャー映画。 -
先日、以前から欲しかった『スタンド・バイ・ミー(原題:Stand By Me)/1987』のDVDが1,000円で販売されているのをみつけて即決で購入。
自宅に帰ってから嫁さんと一緒に観ました。
-----story-------------
モダン・ホラーの帝王「スティーヴン・キング」の非ホラー短編を基に、「ロブ・ライナー」が少年時代の想い出をさわやかに描き上げた名編。
1959年オレゴンの田舎町、行方不明になった少年の死体を見つけようと、ちょっとした冒険旅行に出かける「ゴーディー」をはじめとする12歳の仲良し四人組。
コロコロと笑い、ささいな事で怒り、突然不安に襲われたりする、少年期特有の心情がつぶさに描かれており、少年時代の原風景とでも呼べる山や森を見事に捉えた映像と相俟って、かつて少年だった男たちの琴線に触れてやまない一編である。
そして、タイトルにもなっている「ベン・E・キング」のスタンダード・ナンバーは、何にもましてこの作品の切なさを代弁している。
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たった二日間の冒険なのですが、様々なエピソードが巧く挿入されていて、とても長い旅のように感じられます。
(四人にとっても長い二日間だったはず)
怒ったり、笑ったり、不安になったり、哀しくなったり… 四人の行動や感情の変化を観ていると、少年時代の思い出が鮮やかに蘇ってくる感じがするんですよねぇ。
こんな大冒険は経験してませんが、、、
友達と山や川で冒険まがいの行動をしたり、先生に叱られて友人数人と小学校を脱走したり… そんな思い出とリンクする部分があり、それが何度も観たくなる要因なんでしょうね。
楽しい思い出ばかりではありませんが、懐かしく、そして忘れられない大切な記憶です。
バックに流れる1950年代の音楽も作品にぴったりだし、少年役の四人もとてもイイ雰囲気を醸し出しています。
特に「リヴァー・フェニックス」がイイ役を演じていますね。
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監督: ロブ・ライナー
製作: アンドリュー・シェインマン
原作: スティーヴン・キング
脚本: レイノルド・ギデオン
ブルース・A・エヴァンス
撮影: トーマス・デル・ルース
キャスティング: ジャネット・ハーシェンソン
ジェーン・ジェンキンス
音楽: ジャック・ニッチェ
出演:
ウィル・ウィートン ゴーディ
リヴァー・フェニックス クリス
コリー・フェルドマン テディ
ジェリー・オコンネル バーン
キーファー・サザーランド
ジョン・キューザック
リチャード・ドレイファス
フランシス・リー・マッケイン -
小学生の時に観た時から歳を重ねてからの再鑑賞。
キーファーやウィルウィートン、リヴァーフェニックス、コリーフェルドマン、あと1人ジェリーオコンネル、懐かしい。。
小6なのにリヴァーの大人っぽいところに惚れます