激動の昭和史 沖縄決戦 [DVD]

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監督 : 岡本喜八 
出演 : 小林桂樹  丹波哲郎  仲代達矢  森幹太  睦五郎 
制作 : 新藤兼人 
  • 東宝 (2007年7月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104042910

激動の昭和史 沖縄決戦 [DVD]の感想・レビュー・書評

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  •  県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ 

    ’71年公開。文芸坐 ダッタッケ ( ´_ゝ`)ゞ

    新文芸坐​―​― 8・15 終戦の日によせて 反戦・社会派映画特集 8/10(日)~19(火)
    14(木)『激動の昭和史 沖縄決戦('71)』。_ _)。oO

    以​下​ ​レ​ウ​゙​ュ​ー​ ​の​体​を​為​し​て​な​い​と​思​い​ま​す​の​で​読​み​飛​ば​し​て​下​さ​い​。​m​(​_​\​_​)​m​ ​撤​収​ ​シ​テ​ク​タ​゙​サ​イ​。


    '45(昭和20)年 6月 6日夜​―​―

    沖縄県民斯ク戦ヘリ

    発 沖縄根拠地隊司令官(海軍陸戦隊司令官 大田 実 少将)

    宛 海軍次官
    (現代訳)
    沖縄県民の実情に関して、権限上は県知事が報告すべき事項であるが、
    県はすでに通信手段を失っており、第32軍司令部もまたそのような余裕はないと思われる。
    県知事から海軍司令部宛に依頼があったわけではないが、現状をこのまま見過ごすことはとてもできないので、知事に代わって緊急にお知らせ申し上げる。
    沖縄本島に敵が攻撃を開始して以降、陸海軍は防衛戦に専念し、県民のことに関してはほとんど顧みることができなかった。にも関わらず、私が知る限り、県民は青年・壮年が全員残らず防衛召集に進んで応募した。
    残された老人・子供・女は頼る者がなくなったため自分達だけで、しかも相次ぐ敵の砲爆撃に家屋と財産を全て焼かれてしまってただ着の身着のままで、軍の作戦の邪魔にならないような場所の狭い防空壕に避難し、辛うじて砲爆撃を避けつつも風雨に曝さらされながら窮乏した生活に甘んじ続けている。
    しかも若い女性は率先して軍に身を捧げ、看護婦や炊事婦はもちろん、砲弾運び、挺身斬り込み隊にすら申し出る者までいる。
    どうせ敵が来たら、老人子供は殺されるだろうし、女は敵の領土に連れ去られて毒牙にかけられるのだろうからと、生きながらに離別を決意し、娘を軍営の門のところに捨てる親もある。
    看護婦に至っては、軍の移動の際に衛生兵が置き去りにした頼れる者のない重傷者の看護を続けている。その様子は非常に真面目で、とても一時の感情に駆られただけとは思えない。
    さらに、軍の作戦が大きく変わると、その夜の内に遥かに遠く離れた地域へ移転することを命じられ、輸送手段を持たない人達は文句も言わず雨の中を歩いて移動している。
    つまるところ、陸海軍の部隊が沖縄に進駐して以来、終始一貫して勤労奉仕や物資節約を強要されたにもかかわらず、(一部に悪評が無いわけではないが、)ただひたすら日本人としてのご奉公の念を胸に抱きつつ、遂に‥‥(判読不能)与えることがないまま、沖縄島はこの戦闘の結末と運命を共にして草木の一本も残らないほどの焦土と化そうとしている。
    食糧はもう6月一杯しかもたない状況であるという。

    沖縄県民斯ク戦ヘリ(沖縄県民はこのように戦い抜いた。)

    県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ(県民に対し、後世にわたり、特別のご配慮を頂きたくお願いする。)

  • これを戦争映画の傑作と言わずして、ほかに傑作があろうか。
    岡本喜八と新藤兼人はこの映画において、沖縄戦のエピソードをできうるかぎり描き、さらに、ここで登場した人物たちがどのように死んだかも徹底的に描こうとした。ことに死ぬ人々についていえば、どんな脇役であろうとも一人の例外も許さずに殺してやろうというほどの決意であり、気迫でもって最後まで押し通している。
    これを観る人はもちろん、暗い暗い気持ちになるのであるが、しかし、この映画を作っていた人たちもまた、とても辛かったんじゃないかと思う。だって、どこにも救いとか、言い訳なんてないんですから。

  • WOWOW。
    硫黄島と併せて観たい映画。
    次は「ひめゆりの塔」鑑賞予定。

  • 沖縄戦の内外を描いた作品。
    これほど緻密に丁寧に描かれた群像劇は観たことがない。また、ひとつひとつのエピソードが強烈で観ている間中体の震えが止まらなかった。

    今なお存在するアメリカ兵に対する沖縄と本土の人間の感情の温度差について考えさせられる

  • 非常に面白い、大変見応えのある映画である。
    戦争映画にありがちなイデオロギーや妙なストーリー仕立て、極端な美化・惨化をほとんど感じさせない。
    監督・岡本喜八によると、沖縄戦を3つの流れで捉えて描いたとのことであるが、軍人の心理状況の推移が見ている側にも非常に伝わってくる。
     1.来るか来ないか
     2.勝つか負けるか
     3.生きるか死ぬか

    また、各俳優の表情や雰囲気、迫力から伝わる臨場感・緊迫感も素晴らしく、全く時間を感じさせない仕上がりになっている。
    豪雨の中の摩文仁への移動のシーンの迫力は必見。

    ぜひ、多くの人に楽しんでもらいたい作品である。

  • これを見て、『死』を意識できなきゃあ、想像力のねえバカだよ。見目麗しい感動なんてもんなくて、黒ずんで泥臭くてぬるぬるした生命が破綻する25万の瞬間だ!

  •  昭和46年度作品。「日本のいちばん長い日」と同じ岡本喜八監督。

     沖縄戦のアウトラインを知ることができる唯一の作品です。

    第32軍司令官牛島満中将を小林桂樹、参謀長長勇少将を丹波哲郎、実質的な作戦立案者である高級参謀八原博通大佐を仲代達也が好演。
    戦後も生き残った八原博通氏の著書「沖縄決戦」をもとに描かれており、沖縄戦全般を知るうえで格好の映画だと思います。
    第32軍創設から着々と増強される守備兵力、それに基づいて起案される迎撃体制。しかし、第9師団の台湾への抽出により、戦略持久戦へと方針変換されていく様子が良く理解できます。

    戦闘が始まるや、大本営との確執から計画される総攻撃。死中に活を求めようとする長参謀長と、あくまで既定方針を貫こうとする八原高級参謀とのせめぎ合いの見ものです。

    合わせて、戦艦大和以下の海上特攻の様子を、「戦艦大和ノ最期」の著者吉田満氏(当時学徒出身の海軍少尉)の視点で描いたり、菊水特攻作戦を実写と特攻隊員の遺書とで描いたりもしています。
    「プライベートライアン」には及びませんが、戦争の冷酷さも一定描かれています。

    この映画を見て改めて思うのは、軍上層部があまりにも沖縄県民をかえりみなかったことです。厳しい見方かもしれませんが、32軍はあくまで首里戦線で最期まで戦うべきだったと思います。であれば、摩文仁に司令部を移して戦われた、軍民混在して戦われた地獄絵のような戦闘はなかったでしょう。沖縄県民が受けた惨害を考えれば、半月ほど玉砕を延ばしたことなど、比較にならないと思います。

    ただ、小禄地区を守備した海軍部隊も描かれており、その司令官であった太田実少将が訣別電報で送った有名な「沖縄県民かく戦えり・・・」には、ほんの少し心慰められるものがありました。

    もちろん、ひめゆり部隊や鉄血勤皇隊のことも描かれています。
    映画の随所に、米軍上陸前の艦砲射撃で母親を失い、戦場をさまよう少女が登場します。その少女が累々たる死体の中から水筒を見つけて、その水を飲むというシーンで映画は終わります。
    思わず胸にぐっとくる場面なのですが、皆さんはどう感じられるでしょうか。

    (奈良県在住 50代 男性)

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