善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD]
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★4.21
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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
ドイツ人の友達は沢山いるし、5年前にはドイツにある彼らの家にも遊びに行ったが、ほんの20数年前迄ドイツが東西に分かれていた事が信じられない。
暗いのが見たかったんだけど
いい意味であまり暗くなくて
見終わってから幸せになりました。
といってもやはり東ドイツの虚しさは
複雑な心地にいつもさせます。
主人公とクリスタとのバーでの会話が印象的でした。
あと、ラスト。
今までと違う表情なのに、それがごく自然に感じられて
感動してしました。
「私」のための本って、うれしいよね。
映画だけじゃなくてクラシック音楽からも何か得るような
作品との向き合い方をしたくなりました。
この映画のタイトルだけで救われるものが少し、あります。
物語は、ベルリンの壁崩壊以前の1984年東ドイツから始まります。
政府の諜報員が、ある劇作家を盗聴し、反政府思想の証拠をつかもうとする過程の人間模様を描いた作品。こういうことが現実に起きていたのだと考えると、恐ろしい世界であるが、ドラマとして脚色された感がいなめない。そこまで、感情移入ができませんでした。
本作のエピソードがノンフィクションだったら、もっと真剣に見ることができたのではないかと思います(場所を変えて、断続的に見たのもよくなかったな。)。
作品としては、興味深いものです。登場人物の心の揺れ動きも効果的に描写されていると思います。
自分の軸に固執せず、その場その場でそれを疑うことができたら。
身の保身、栄誉、出世、思想、常識、良心。大切なもの、守るもの。それらを凌駕するもの。
起こったことは変えられないけど、そこから学ぶことはできる。
あんな情報統制、思想弾圧、息苦しい中で生きていたくないな。
自分の中の拠り所が危うい中では。
ただ、大きい負はいずれ大きい浮になると思うんだけれど。
何に反抗すればいい?みたいなことを最後に言った大臣は、わかる。
社会主義の旧東ドイツは監視と盗聴が当たり前の社会。
これがほんの21年前ほどの話だということに驚く。
自分が学生時代を過ごしていたときに、
社会主義体制の国ではこんなことが横行していたんだと。
人の良心と言い切ってしまうのは簡単すぎる気がする。
人の気持ちが様々に揺れて、その結果生まれてしまうもの、という感じだろうか。
良すぎて書けないの典型。言葉にすると逃げる。うーん。 主人公のこの個性。アッシャースレーベン(灰の人生)とは本人思ってなかっただろうし、思ってたとしても別にそれで良かったんだろうね。あの迷いのない目つきからして。 そこから、あの二人の生活を追うようになって、別に人が変わったわけじゃないんだろう。ちょっと脇見はしたかもしれないけど。でも本人の道理から外れた行動だったわけじゃない。今回の件が終... 続きを読む »
社会主義体制下の東ドイツにあって言論統制を行っていた一人の国家保安省員のお話。
監視社会の緊張感が出ていて、他にも映画に必要な要素は全部入っていますっていう感じの映画だった。
でもハリウッド映画を見過ぎた後にはカメラワークが平々凡々だと感じる。大学のサークルでも撮れそう。
ラストは感動できる。
DVD
ーーこのソナタを真剣に、本当に真剣に聴いた人は、決して悪人にはなれない。
反逆者の芸術家における5つのパターン、という論文が出てくる。科学的根拠をもとに、ひとつしかない真の幸福を求める。
ドライマンもパターンを使う。たとえば、ネクタイの象徴する意味。最後まで中産階級から抜け出せない大臣の描写が面白い。
ドライマンもヴィースラーも確かに東側の人間だったのだろう。しかし彼らはソナタを聴いてしまった。詩を読んでしまった。
二人にとって真の幸福とはなんだったのか、それが知りたい。
名画。
ウルリッヒ・ミューエさんの演じるドイツ映画はどれも素晴らしいものばかりだけど、これはその中でもずば抜けて傑作。
大好きな俳優さんでした。亡くなられたことが残念でならない。
あくまで冷静に非道な事実を魅せるのが巧い。
悲劇は連鎖する。人は誤りをする生き物。罪を犯すもの。それは仕方のないこと。しかし、それを償う覚悟があるのか。果たして。そんなことを考えさせる作品だった。
圧倒的な高評価の多さに頷くしかない。
(20120301)
ドイツ人の友人に勧められたのですが、良い映画だと思いました。ベートーベンが聴きたくなります。
12.02.09
他の方のレビューからすてきな言葉を。
静かに、けれど強く伝わってくる。
至極の作品。
1984年東ベルリン。監視社会の中、秘密警察シュタージのヴィースラー大尉はとある劇作家を盗聴することになる。
東側世界での劇作家ドライマンとその恋人クリスタの苦悩。
心揺れるドライマンに、孤独で冷徹なヴィースラーは・・・。
クリスタ役のマルティナ・ゲデックはきれいなときとやつれた時の顔が別人みたい。音楽も当時の空気をみごとにあらわしていると思う。
ヴィースラー演じるウルリッヒ・ミューエは、東ドイツの俳優。国境警備隊での兵役の経験や、自ら秘密警察に監視され続けた経験を持つ。この作品で、アカデミー賞外国語映画賞を受賞したあと、急逝する。この演技は、彼の人生そのものなのかもしれない。
実直な主人公。彼がソナタを聴き、ルールを守るという以外の「良心」について考えるようになる。
ルールに背いた者の中にあるものが何かを感じ、彼は尊守してきたルールを捨てる。孤独の中に自分の直感的な良心を信じる。
彼は実直であることを貫徹する。それを知るものは少ない。だからこそ美しいラストシーンが心に残る。
再見でした。こんな悲しいお話だったっけ。
劇中に流れるベートーベンにぐっときます。じっくり聞きたいな。
舞台になったドイツが、ああいう状態だったのがそんなに昔じゃないということに改めて驚きです。

最期まで観終わって溜息でるほどに素晴らしかった。
「この曲を本気で聴いた者は、悪人になれない」。この言葉のように真の芸術は、どんな環境の人間の心でも動かしてしまう。
冷戦下の東ドイツのを舞台に、抑...





